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【第13回保育スキルアップ・オープンセミナー】即実践!安心安全な保育現場のつくりかた

2016.10.04

9月10日に開催した、第13回保育スキルアップ・オープンセミナーでは、
「即実践!安心安全な保育現場のつくりかた」
と題し、web講座でもおなじみの遠藤 登先生にお話しいただきました。

今回は、当日の講義内容を当日の写真を交えながらご紹介します。

講師プロフィールはこちら

 

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この記事の目次

1:衛生管理とは、清潔にすると同時に「感染を断つ」こと
2:限られた時間の中で、何を、どう話せば相手に伝わるのか?
3:顔が下を向いていなくても、おなかが下を向いていれば「うつぶせ寝」
4:講師プロフィール

 


 

1:衛生管理とは、清潔にすると同時に「感染を断つ」こと

●明日からできる衛生管理

「感染を断つ」ための”感染予防グッズ”を正しく使うことで、自分が感染しない、家族を守る、病児保育や保育の仕事を続けることにつながります。
加えて、施設では「自分が病原体の媒介者にならないこと」が集団感染の防止に直結します。


【感染予防グッズの例・・・感染予防グローブ】

・付け外しで誤りやすいケースとは?例えば1才児が下痢の症状の場合

(1)オムツを交換しようとして、汚物(病原体)と直面したときにグローブをつけること。
そうではなく、最初(子どもに対応するとき)からグローブをつけることで、病原体が保育者の体に付着する機会(媒介者になってしまうリスク)を減らすことができます。

(2)おむつ交換が終わった後に手袋をつけたまま、おむつを捨てる袋をとりにいくこと。
手袋の見た目はきれいでも、ビニール袋の外側や他のビニール袋にウイルスが付着する可能性があります。ビニール袋はおむつを交換する前に準備しておきましょう。


・感染予防グローブの選び方

グローブといっても多くの種類が販売されています。
最も入手しやすいものでは、(台所など水仕事で使うような)ポリエチレン製のグローブがあります、基本的に水を弾くことが主目的であり、目に見えないウイルスが通過してしまう、破れやすい、手にフィットしないため手首の隙間から汚れとともに病原体が入り込む可能性がある等の特徴もあります。
使ってはいけない・全く効果がないというわけではありませんが、デメリットもあることを踏まえたうえで、感染予防グッズを選択しましょう。

医療用で使用する感染予防グローブにはJIS規格が設けられています。(今回のセミナーではニトリル製のグローブを使った外し方の実習を参加者一人ひとり行いました)


・グローブの外し方

(出典:保育救命~保育者のための安心安全ガイド~)
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【外し方のPOINT】
・見えない病原体がグローブに付着していることをイメージして、表面に直接触れないよう、病原体を閉じ込めるように外す
・病原体が皮膚や衣服につかないよう、手を体から少し離して外す
・外したら、できるだけ早めにビニール袋に包んで捨てる(病原体の中には乾燥すると空気中に舞いやすくなってしまうものもある)

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2:限られた時間の中で、何を、どう話せば相手に伝わるのか?

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●安全をつくる引き継ぎ

病児保育では保育開始の引き継ぎがとても重要です。
引き継ぎでは、親御さんからお子さんの様子を聞き、薬を預かるケースが多くあります。また、訪問型病児保育の場合は、相手の自宅で保育を行うため、施設のように安全が考慮された環境ではないこともあります。こうした薬をお預かりする・ご自宅で保育する場合、安全な病児保育を行うため、親御さんとのコミュニケーションが重要になってきます。

病児保育の特徴として、多くは初対面です。詳しい聞き取りを行なうことが安全な保育につながることを親御さんに理解していただく必要があります。
慌ただしい朝の限られた時間の中で親御さんとどうコミュニケーションをとるかを意識するため、今回のセミナーでは自己紹介・他己紹介のワークが取り入れられました。

ワークはコミュニケーションの条件を変えて行いました。
・一方的に話す
・相手の話をただ聞くだけ(反応をかえさない)
・時間を制限する

参加者からは「相手に反応をかえせないと、話を聞いていないと受け止められないか不安」、「時間に制限があると何を強調して話したらよいか、ポイントを考えるようになる」などの感想が聞かれました。

限られた時間の中で、
・自分は何を伝えるべきか?(何を聞くべきか?)
・親御さんに何を伝えてほしいのか?(何を教えてほしいのか?)
・どう話せば相手に伝わるか?
を考えた引き継ぎも、安全な保育につながることを体験いただくことができました。

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3:顔が下を向いていなくても、おなかが下を向いていれば「うつぶせ寝」

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●安静な睡眠の見守り方

0才の赤ちゃんの事故死因1位は窒息で75.7%。1~4才の幼児でも22.7%が窒息で亡くなっています。(2013年 厚生労働省「人口動態統計」)

窒息事故が多発する中で、病児保育に限らず保育所等でも睡眠チェックの重要性が高まっています。

・窒息事故対応だけにならない
睡眠チェックは、窒息事故が起きていないかの確認をすることだけが目的ではありません。
乳幼児は病気であってもなくても、睡眠中に急に呼吸困難になるケースがあります。それはいつ起こってもおかしくないのです。

・子どもに「触れて」落ち着いた呼吸ができているか、の確認をする
「子どもの胸とお腹が一定のリズムで安定して動いているか」を触れて確認することが大切です
鼻や口に指を当てて確認するだけでは勘違いすることがあります(心停止直前、または直後でありながら、呼吸をしているように見えてしまうことがあるため)。
とくに0歳、1歳は腹式呼吸が強いので、おなかまたはわき腹を触れて確認することが、見落としを減らす大切な方法です。

・呼吸が止まる前兆である「いつもとは違う、異常な呼吸を見逃さない」こと
乳幼児の突然死は安定したリズムの呼吸からいきなり呼吸が止まるわけではありません。高い確率で「何かしらの前兆」がみられます。一定のリズムではなくなったり、弱々しくなって呼吸の回数が減ったりします。
だからこそ、「定期的」に呼吸を確認する必要があるのです。
0才児は5分おき、1~3才児は10分おきに触れて呼吸を確認します。
そうすることで、呼吸が止まる前の状態で気づくことができます。

呼吸が止まっていなくても、異常を感じたら気道確保・人工呼吸を始めてもよいのですが、どうしていいか困ったら、まずは気道確保をすることをおすすめします。「ぐったりの程度」を迷っても、気道確保したときに、子どもが顔をそむけるなどして嫌がるそぶり等の反応を見せたら、まだ元気であるサインと思って良いです。
逆に何の抵抗もなくアゴが上がったら、より危うい状況である目安になるからです。

早めに気づき、早めの対応を行うことで命を助けられる可能性が高まります。

 


 

講義の最後には、参加者との質疑応答の中で、遠藤先生から「うつぶせ寝」「鼻出血の対応」のレクチャーがありました。

【うつぶせ寝の注意ポイント】
・「顔が下を向いていたらうつぶせ寝」ではない。「お腹が下を向いていたら、たとえ顔が下ではなく横を向いていようが”うつぶせ寝”。
・親御さんが「いつもうつぶせ寝で寝ているので」と言っていたとしても、”自らうつぶせ寝に寝かせること”は絶対にしてはいけない。
・うつぶせ寝にならないようどうにか固定しようとするのもダメです。寝返り防止グッズもありますが、無理に固定しようとすることが逆に事故になってしまう恐れもある。

【鼻出血の対応】
子どもの鼻出血は主に切り傷なので圧迫止血を心がけること。
鼻血がうまく止まらないのは、圧迫ができていないか、時間が足りないから。病児の鼻血が止まらないと、病気が悪化したのではないかと不安にかられるが、基本を覚えて落ち着いて対応すれば大丈夫、とのことでした。


 

【参加者の感想の一例】
・講義内容が普段の保育に活かせる事ばかりで、来て良かったです。
・うつぶせ寝の対応の話がとても参考になりました

参加者の満足度も高く、明日からでも活かせるような非常に実践的なお話しを伺うことができました。

 


 

講師プロフィール

 

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保育応急救護協会代表 遠藤登 氏

保育士の経験を経て、2002年に保育所を開所し、園長に就任。
2011年に、園長職を辞し、保育所を閉鎖する。病児保育事業、医療法人、クリニック等の立ち上げに参加する。
2014年、保育応急救護協会を立ち上げ、保育の救命救急のスペシャリストとして、救命処置法の指導や、講演活動などを行っている。
当協会のweb講座の講師も務めている。

著書に「保育救命」~保育者のための安心安全ガイド~(2016年7月1日発売、出版:株式会社メイト)がある。
http://child-care.ne.jp/hoikukyumei/

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