• ホーム >
  • 【幼児の熱性けいれん】第6回資格認定試験ポイントと解説③

【幼児の熱性けいれん】第6回資格認定試験ポイントと解説③

2016.04.13

160413_FBWN

第6回 認定病児保育スペシャリスト認定試験では「熱性けいれん」の口頭試問を出題しました。

熱が短時間の間に急上昇し、体がそれについていかない時に、脳細胞が刺激を受けて全身の筋肉がけいれんを起こすことがあります。突然意識がなくなり、全身の筋肉が硬直したり、ビクンビクンとけいれんしたりします。このような熱性けいれんが起きた場合、保育者は慌てず適切な対応を行うことが求められます。

【参考:公式テキスト第9章「基礎的な看病の方法」(83ページ)】

試験課題

(状況設定)
あなたは訪問型の病児保育に勤務する保育士。
1才3か月の女の子、ユウカちゃんのお預かり。部屋にいる保育士はあなた一人です。

1時間前の検温では37.5℃でしたが、5分前の検温では39.5℃まで上がっています。
今、目の前で突然全身をそらせながら全身を硬直させガクガクと震えはじめました。
3分経過しましたが収まる気配がありません。このような状況は、今回が初めてとします。

(設問1&設問2)
ユウカちゃんに何が起こっているのか、状況について回答用紙に記入してください。
設問1で記入した内容を読み上げてください。
(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で発表  ※合計2分以内)

(設問3&設問4)
この状況下で、あなたがとるべき対応の手順を回答用紙に記入してください。
設問3で記入した内容を読み上げてください。
(制限時間:3分以内に回答用紙に記入、記入後3分以内で発表  ※合計6分以内)

 

合格の基準

この設問では、下記の2点について判定を行いました。

●「熱性けいれん」という言葉が入っていた

●「急激な体温上昇による」という言葉が入っていた

回答例として

急激に体温が上がったことにより、熱性けいれんを起こしている

ポイント解説

この設問の採点基準です。

 (設問1&設問2)
ユウカちゃんの体温が急上昇し、全身を反らせながら全身を硬直させガクガクと震え始めたことから、考えられるのはどのような状況でしょうか?
状況を判断するポイントは「1時間前と5分前の熱があきらかに上昇している」という点です。熱が短時間で急上昇したことが引き金となり、熱性けいれんが起きていると考えられます。

(設問3&設問4)
症状がはじまって3分以上経過している、またこのような状況に対応する保育者が1名である事と今回が初めてのけいれんであるという設定のため、救急搬送を行う必要があります。
救急隊の到着まで保育者としてとるべき対応は以下のとおりです。

1:周囲の安全を確認する

2:時間をはかる / けいれんが始まった時間を確認する

3:けいれんの様子を確認する(左右対称かどうか、視線の向き等)

4:衣服をゆるめる

5:呼吸が楽になるようにと衣服をゆるめる理由に言及した

6:顔を横に向ける

7:「吐物で窒息しないよう」と顔を横に向ける理由に言及した

8:119番通報又は医療機関をすぐに受診する

9:119番通報の後に保護者に連絡する(入れる)※「119番通報の後」のタイミングと判定できた場合

10:救急隊が来るまで女児の傍からを離れない

11:救急隊が来るまで女児を観察する

12:けいれんの様子を記録する

 

模範解答例

試験の設定に基づき、順に手順を確認していきましょう。注:文中の「★」は所作の内容

(設問1&設問2)
★ユウカちゃんは1時間の間に体温が上昇していて、5分前には39、5℃を超えています。
急激な体温上昇による熱性けいれんを起こしていると考えられます。

(設問3&設問4)
★まずユウカちゃんの寝ているまわりの安全を確認します。

★けいれんがはじまった時間とけいれんが続いた時間を確認します。

★呼吸が楽になるように、衣服をゆるめます。

★吐物で気道がふさがれることを防ぐため、顔を横向きにします。

(口の中には何も入れないようにします。かつてはスプーンや割り箸を口に入れるとよいと言われてきましたが、誤った処置です。)

★119番通報をします、また保護者にも連絡を入れます

★救急隊が到着するまで、ユウカちゃんの傍から離れないようにします。

★救急隊が到着するまで、ユウカちゃんの様子を観察します。

★けいれんの様子を観察し記録をします。

けいれんが全身性なのか一部なのか、チアノーゼ(皮膚の粘膜が紫色になって白目をむく)が起きていないかなど観察します。

 

もう熱性けいれんで慌てない!詳しくはこちらの記事もチェック!

この記事でご紹介した「熱性けいれんが3分以上続いている、また今回がはじめて」という、あらかじめ状況を設定した中での模範解答です。実際には子どもの熱性けいれんが続く時間は様々ですし、救急搬送や医師の受診が必要なケースは他にもあります。
熱性けいれんが発生しやすい年齢、救急搬送な医師の受診が必要なケースといった、今回の出題には含まれていない『熱性けいれんの基本的な対応』に関しては、別の記事でご紹介しています。

 

【もう熱性けいれんで慌てない】基本対応のすべて!
http://sickchild-care.jp/point/5147/

 

熱性けいれんガイドラインが18年ぶりに改定!【知っておくべき3つのポイント】

http://sickchild-care.jp/point/9379/

この機会にあわせてチェックされることを、強くおすすめします。

関連キーワード: ,




  • スタッフブログ
  • 合格者の声
資格取得のために申し込み
お申し込みに不安がある方は
  • 今なら無料で講座サンプルを視聴頂けます! くわしくはこちら
  • 認定病児保育スペシャリスト公式テキスト発売中 くわしくはこちら
  • 保育スキルアップ・オープンセミナー(無料)を実施中 くわしくはこちら
  • よくある質問
  • お問い合せ
  • メールニュースに登録

ページトップへ