• ホーム >
  • 【保護者や子どもに信頼感を与える「開始の引き継ぎ」とは?】第8回認定試験のポイントと解説②(「病児保育の1日」より)

【保護者や子どもに信頼感を与える「開始の引き継ぎ」とは?】第8回認定試験のポイントと解説②(「病児保育の1日」より)

2017.03.15

FB170315

子どもや保護者の立場からすると、病児保育はふだんと異なる体調と慣れない保育者による「新しい体験」です。
第8回認定試験では、病児保育ならではの場面である「開始の引き継ぎ」についてロールプレイ方式で出題しました。

 

試験課題

【設定】

3歳2ヶ月の女の子「ハルナちゃん」のお預かり
ハルナちゃんは感染性胃腸炎で、軽い発熱、下痢、嘔吐の症状がみられ、食欲があまりない。
昼食(お弁当)・おやつ・飲み物はハルナちゃんの保護者が持参している。

・あなた・・・病児保育施設に勤務する保育士
・試験官補佐・・・今回利用のハルナちゃんの保護者

※「連絡票」は試験用に簡易版となっています

模範解答(出題用)

【設問1】制限時間:1分

この課題では、試験官補佐が保護者役となって病児保育の「開始の引き継ぎ」を行っていただきます。
連絡票に沿って「開始の引き継ぎ」で何を聞くか考えてください。
連絡票には自由に書き込みいただいて構いません。

【設問2】 制限時間:5分

実際に、病児保育の「開始の引き継ぎ」を行ってください。
試験官補佐が保護者役をします。
出だしは「おはようございます」からはじめてください。

 

合格の基準

この課題では、下記の3点について判定を行いました。
(1)「信頼できる保育者」にふさわしい挨拶、言葉遣い、会話のやりとりができている
(2)連絡票で記入漏れのある項目を聞き取れている
(3)病児保育のお預かりに必要な子どもの状況を確認している

 

ポイント解説

(1)「信頼できる保育者」にふさわしい挨拶、言葉遣い、会話のやりとりができている

開始の引き継ぎは、保育者にとって子どもと保護者との最初のコンタクトポイントです。
問2で『出だしは「おはようございます」からはじめてください。』と回答を統一していますが、この出だしの言葉から採点は始まっています。

もし保育者のあなたが
-表情が暗かったら?
-うつむいて、視線をそらしていたら?
-くだけた言葉づかいだったら?
子どもの体調が悪いなか仕事に向かうことになる保護者は、どう感じるでしょうか?
保護者に不快感や不安感を与えることにつながりかねません。

保護者に信頼の前提となる好印象を与えるためには、笑顔で、保護者の目を見て、敬語での会話を心がけなくてはなりません。

(2)連絡票で記入漏れのある項目を聞き取れている

連絡票をよく見ると、いくつも記入漏れのある項目があります(赤い枠で囲まれた項目です)。

模範回答(記入漏れ箇所赤入り)

緊急連絡先、今朝の体温、便や水分の様子、薬をのむ時間、アレルギーの原因(アレルゲン)とアレルギーに関する注意事項の有無といった項目です。

症状がはじまってからの経過、食事、睡眠など、必要な情報を1つずつ、確実に確認していきましょう。

なお、この連絡票は今回の認定試験用に作成した簡易版です。
病児保育の場面では、利用時間やお迎えに来る保護者、寝付きやすい方法の確認など、今回試験問題で提示した以外の項目が記載されている可能性も多々あります。


(3)お預かりに必要な子どもの状況を確認している

では連絡票で記入漏れの項目を聞き取ることができたならば、「開始の引き継ぎ」は完了でしょうか?

通常の保育と異なり、病児保育は毎日利用するものではありません。
その日はじめて病児保育を利用するお子さんもいます。
記入漏れの項目以外にも、開始の引き継ぎ時に保育者が保護者に確認しておいたほうがその後の保育中のリスクを減らすことができる内容はいくつもあります。
今回の試験の設定における例を、2つあげてみます。

<アレルギーについて>
ハルナちゃんの連絡票には「アレルギーがある」と記載されています。
記入漏れがあったため、ほとんどの受験生がアレルギーの原因(アレルゲン)を確認することは、対応できていました。
今回の問題では、アレルギーの原因を「卵」と設定しました。
卵は除去の方法に複数の段階がありますので、除去の段階がどのくらいなのか(完全除去、加熱して卵黄のみはOKなど)を確かめることも、有効です。

また、子ども(ハルナちゃん)の昼食(お弁当)・おやつ・飲み物は保護者が持参しています。
病児保育を行う保育者であれば、保護者が持参した物にアレルギーの原因となっている物質が含まれていないかどうか確認を行うことも求められます。
「保護者は子どものことを一番よく知っているから、アレルゲンは持ち込んでいない。だいじょうぶだ。」の思い込みが一番危険です。

<与薬について>

記入漏れの項目だけに着目すると、薬をのませる時間の確認だけで終わってしまいます。
設定では、※の後に「今回の症状で受診した医療機関で処方された薬でない場合は預かれません」の記載があります。

今回保護者が与薬を依頼した薬が医療機関で処方された薬であることを、どうしたら保育者のあなたは確認できますか?
病状連絡票にも記載のある「処方せん」もしくは「お薬手帳」と実際のお薬を照らし合わせながら保護者と一緒に確認できると、なおよいです。

 

要注意:「開始の引き継ぎ」は病児保育のタイプによっても異なる

今回は専門の施設で病児保育を行う施設型病児保育における「開始の引き継ぎ」を出題しました。
病児保育にはもう一つ、保育者が利用者の自宅に出向いて病児保育を行う訪問型があります。
訪問型の場合には、施設型病児保育とは異なる内容の引き継ぎが必要となってきます。
その1つが、保育を行う室内環境の確認です。
詳しくは公式テキストP31に記載がありますので、確認してみてください。

関連キーワード: , , ,




  • スタッフブログ
  • 合格者の声
資格取得のために申し込み
お申し込みに不安がある方は
  • 今なら無料で講座サンプルを視聴頂けます! くわしくはこちら
  • 認定病児保育スペシャリスト公式テキスト発売中 くわしくはこちら
  • 保育スキルアップ・オープンセミナー(無料)を実施中 くわしくはこちら
  • よくある質問
  • お問い合せ
  • メールニュースに登録

ページトップへ