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【体温測定と発熱のしくみ】第10回認定試験のポイントと解説①(「基礎的な看病の方法」より)

2018.02.14

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第10回認定試験では「基礎的な看病の方法」から、病児保育ではとても身近な「体温測定」と「発熱」をテーマとした問題を出題しました。

【出題箇所】
認定病児保育スペシャリスト資格取得web講座
講義10 前半.「基礎的な看病について理解する」
認定病児保育スペシャリスト試験公式テキスト
第9章「基礎的な看病の方法」(80~82ページ)

 

試験課題

【設問1&設問2】
(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で発表  ※合計2分以内)
病児保育では1日に数回、体温測定をします。
脇で測るタイプの体温計を使ってお子さんの体温を測定する場合の注意点を、思いつく限り回答用紙に記入してください。

設問1で記入した内容をもとに回答してください。


【設問3&設問4】
(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で発表  ※合計2分以内)
発熱は必ずしも悪いことではありません。
発熱することで体内でどのようなことが起こるのか、思いつく限り回答用紙に記入してください。
記入が終わりましたら、「終わりました」と告げてください。

設問3で記入した内容をもとに回答してください。

 

合格の基準

この課題では、下記の2点について判定を行いました。
(1)正しい体温の測り方を理解している
(2)なぜ発熱するのか、発熱時に身体の中で何が起こるのかを理解している

 

ポイント解説

(1)正しい体温の測り方を理解している

現在使われている多くの体温計は電子式で、大きく脇で測るタイプと耳で測るタイプに分かれます。
どちらも検温ポイント(脇の中心、耳)にあててしばらくすると、体温がこれ以上上がらない一定の数値(平衡温)になったことを知らせる電子音が鳴り、体温が表示されます。
今回の試験では脇ではかるタイプの体温計に限定して、体温測定の際の注意点を出題しました。

測る際には「子どもの汗をふきとる」ことが必要です。大人に比べて子どもは汗をかきやすく、病児保育の場面でも発熱による汗、昼寝の際の寝汗などが考えられます。
汗をかいていると熱の伝導率が異なってしまい、正しく検温できない可能性があります。
試験では「子どもが汗をかいていないか確認する」という近しい回答もあったのですが、汗をふく行為がわかる回答を正答としました。

また、web講座では正しい体温計のあてかたについても学ぶことができます。
体温計をわきの中心にあてるときの正しい向きや角度、ご存知でしょうか?
2008年に体温計製造メーカーが実施した実態調査では、正しい体温計の入れ方を実行していたのは全体の3割にすぎませんでした。(関心をお持ちの方は、こちら

体温計の正しいあてかたは、向きが「下から上へ押し上げるようにはさんで」、角度が「(上半身に対して)30度くらい」になるように、「隙間がないように脇をしっかりと閉じる」が正答となります。
公式テキストでは下にあるイラストでご紹介しています。
キャプチャ180209_1

今回の試験では「上から下へ差し込む」もしくは「水平に差し込む」と、体温計の向きに関する誤った回答が多くみられました。

「上から下へ差し込む」と検温ポイントであるわきの中心に当たらない、「水平に差し込む」と体温計の先端が身体の後ろに出てしまうといった可能性があります。
体温計製造メーカーのホームページでは、正しい体温計の使い方がイラストや動画を使ってわかりやすく説明されています。
こうした情報も参考にすると、病児保育時の体温測定でより精度の高い検温値が得られるようになりますね。

 

(2)なぜ発熱するのか、発熱時に身体の中で何が起こるのかを理解している

過去の認定試験で「解熱剤を使う時のチェックポイント」に関連して、発熱の意味を出題したことがあります。(あらためて確認したい方はこちら
その際のポイント解説の最後でお伝えしたのは、
発熱はウイルスや細菌に対する体の抵抗力が増す「体の自然な反応」、すなわち自己防衛反応
といえること。
受験生のなかには今回の出題でこのポイントをそのまま回答された方もいらっしゃいましたが、今回の正答は体の抵抗力が増すために発熱の際にどのようなことが体内で起こっているかでした。
過去の認定試験ではポイント解説の前半にお伝えしていた内容でした。

病原体である細菌やウイルスが増殖できる温度帯は限られています。
体温が上昇することで、こうした細菌やウイルスの「活動が鈍くなり」「増殖が抑制」されます。
また「白血球の活動が活発になります。
これは細菌やウイルスが体内に入ると脳の視床下部中枢から司令が出て免疫システムの活動が活発になるためで、結果として「免疫機能が高まる」ことにつながります。

病児保育を利用する保護者や保育者であっても、子どもの発熱を悪いこととしてとらえている人が一定数います。
病児保育のプロである「認定病児保育スペシャリスト」には、発熱が悪いことではないことはもちろん、発熱により体内で何が起こるかの仕組みを理解し、他者に伝えることができる人材であってほしいと願っています。

 

参考:今回、脇で測るタイプの体温計に限定して出題しているのはなぜ?

認定病児保育スペシャリスト資格取得web講座では「脇ではかるタイプ」の体温計の利用を推奨しています。
病児保育では子どもは保育者と初対面となることも多く、体温を測ろうとしても子どもが嫌がってしまう場合があります。
顔に近い耳で測る体温計よりも、脇で測る体温計のほうがより安全に体温を測定できるとの考えに基づいています。

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