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【乳児の心肺蘇生法】第2回資格認定試験のポイントと解説③(「心肺蘇生法・気道異物の除去」より)

2014.04.15

もしもの時、あなたは子どもの命を救えますか?

今、あなたの目の前で子どもが倒れたら、自信をもって心肺蘇生法ができますか?

第2回 認定病児保育スペシャリスト認定試験では「乳児の心肺蘇生法」のロールプレイが出題されました。

小児・乳児の心肺停止の原因としては、心停止が一次的な原因(心原性心肺停止)になることは少なく、呼吸停止に引き続いて心肺停止(呼吸原性心肺停止)となることがほとんどです。
つまり、子どもの心肺蘇生では、呼吸の確保が重要な位置を占めます。
逆にいうと、気道確保や、人工呼吸を行うことにより、蘇生に成功・回復する可能性が高いのです。

特に今回は、小児(1歳~7歳)、子ども(8歳~)や大人の心肺蘇生と異なる点がある「乳児」の心肺蘇生について、出題しました。

試験課題

(状況設定)
今日あなたは、勤務する病児保育室で、10か月の男の子コタロウちゃんの担当です。
お昼寝の時間になりました。コタロウちゃんがうつ伏せになっていることに気が付き、仰向けに直そうとしたとき、顔色は紫色で、冷たい感触が手に伝わってきました。
部屋にはあなただけです。他の人の助けを借りず、あなたがひとりで対応するものとして、適切に対応してください。
(問い)
マネキンをコタロウちゃんに見立て、何の動作をするのかを口頭で説明(実況)しながら、実際にその動作を行ってください。(制限時間:3分間)
※AEDの使用については検討しないものとします。
※処置の間、コタロウちゃんは一切反応を返さないものとします。
※実況の例:「両手を上にあげます」と言いながら両手を上げる動作をする、のように。

 

合格の基準

迷いなく、正しい手順で、乳児の心肺蘇生が実施できる

ポイント解説

この設問の採点基準です。「大きく6つの心肺蘇生の手順が正しく行えているか」と、処置を「絶え間なく続けられたか」、により判定しました。

①反応の確認

呼びかけた
反応確認の所作をした(足底に刺激を与える、など)

②助けを呼ぶ(119番通報)

通報の所作をした

③呼吸の確認

胸や腹部の動きを見て、呼吸確認をした
おおむね10秒以内に次の所作(胸骨圧迫)に進んだ

④胸骨圧迫

胸骨圧迫を実施した
圧迫の箇所は胸の真ん中だった
2本指で圧迫した
30回圧迫した ※18秒以内に30回の速度がめやす

⑤気道の確保

気道の確保を実施した

⑥人工呼吸

人工呼吸を実施した
鼻と口を同時に覆った
息を2回吹き込んだ
心肺蘇生のながれを止めること(迷い)なくすべての所作を実施した

⑦⑥の人工呼吸の後、時間を空けずに④の胸骨圧迫の所作に戻ったタイマー音が鳴るまで心肺蘇生を続けた

<模範解答例>

心肺蘇生の基本的な手順は、次のようになっています。

(1)反応(意識の有無)の観察

(2)正常な呼吸の有無を確認

(3)胸骨圧迫

(4)気道の確保

(5)人工呼吸

(6)AEDの使用

設問では、「AEDの使用については検討しないものとします」とされているので、(6)についての所作は、今回の試験では採点基準外となっています。
試験の設定に基づき、順に手順を確認していきましょう。

注:文中の「★」は所作の内容

————————–

(1)まず、頭部に大きな刺激の無いように注意しながら、仰向けに体位を変えます。
★片方の手をあごの下に、もう片方の手を後頭部から背中を支えるように当てて仰向けにする

(2)反応の有無を確認します。耳元で声をかけながら、軽く肩をたたきます。
★「こたろうちゃん、こたろうちゃん、どうしたかな、聞こえるかな」(ポンポンポン、と肩をたたく

反応の確認

(3)反応がみられないので、119番通報します。
★「もしもし、●●病児保育室ですが、10か月の男の子がうつ伏せで倒れており、意識がありません・・・」

呼吸の確認

(4)呼吸の確認をします。胸やお腹のふくらみを、10秒以内でチェックします。
★胸のあたりを目視

(5)呼吸の確認ができないため、胸骨圧迫を実施します。こたろうちゃんは乳児なので、胸の真ん中の、若干おへそ寄りをを2本指で圧迫していきます。
2本指で、胸の厚さの3分の1~2分の1ぐらいへこむぐらいまで、圧迫。1分間に100回ぐらいの速さで、30回ぐらい圧迫します。
★「1、2、3、4、・・・・28、29、30」と数えながら圧迫

(6)気道を確保します。
★片手で額が真上を向くように押さえながら、あごを鼻より高くするように指先で持ち上げ、気道を確保。

気道の確保

(7)人工呼吸を行います。こたろうちゃんは乳児なので、口対口鼻の人口呼吸を2回、実施していきます。
★鼻と口を同時に覆って、息を2回吹き込む

人工呼吸

(8)救急隊員がくるまで、胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返します。
★(5)~(8)を繰り返す

 

▼参考:乳児の心肺蘇生のながれ  (出典:広島県 北広島町消防本部)

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