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【手足口病との違いは?】ヘルパンギーナを知ろう!

2013.08.06

37.5℃の涙

 

先日の記事で、夏かぜトリオの1つ、手足口病をご紹介しました。

7/22~7/28の一週間の、東京都における手足口病の定点あたり報告数は15.75で、過去10年で最も高い水準となりました。

そもそも、なぜ夏に感染症が流行るのか、みなさんご存知でしょうか?それは、暑さのために体力を消耗し抵抗力が落ちているからです。抵抗力が落ちると、細菌やウイルスに感染しやすくなります。

「認定病児保育スペシャリスト」資格取得web講座や、同試験公式テキストでも取り上げていますが、感染は「病原体」「感染経路」「固体の条件」の3要素が揃うことで起こります。体力消耗による抵抗力低下は、この3つのうち「固体の条件」にあたります。感染症を予防する際には、この3つの観点から考えることが大切です。

手足口病のピークは7月末とのことでしたが、まだまだ暑さは続くので注意が必要です。

 

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今日は夏かぜトリオの2つ目、「ヘルパンギーナ」について解説します。
原因ウイルスや感染経路、症状など「手足口病」と似ているところがあるので、しっかりと学んでおきましょう。

 

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四角形 四角形

~この記事の目次~
☆ヘルパンギーナの現状

☆ヘルパンギーナの症状
☆ヘルパンギーナと手足口病との違い
☆ヘルパンギーナの原因ウイルス
☆ヘルパンギーナの感染経路
☆ヘルパンギーナの感染期間
☆ヘルパンギーナのケア

 

ヘルパンギーナの写真

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ヘルパンギーナの現状

7/22~7/28の、東京都におけるヘルパンギーナの定点あたり報告数は、4.61となっています。手足口病の数字と比べてしまうと、インパクトは薄いかもしれませんが、ヘルパンギーナの警報基準値が6.00であることを考えると、油断のできない数字です。

ヘルパンギーナの症状

39~40℃の高熱が突然出ます。上あごの粘膜やのどの奥に水疱ができます。のどが痛むので、つばを飲み込むことが困難になり、よだれが多くなったり嘔吐しやすくなったりすることがあります。乳幼児によく見られる夏かぜの一種です。

 

ヘルパンギーナと手足口病との違い

発疹

手足口病

37~38℃くらい

発熱しないことも

口の中に水疱ができる

手・足、また全身に広がる

ヘルパンギーナ

39~40℃の高熱

口の中に水疱ができる

ヘルパンギーナと手足口病、双方とも流行が夏であり、かつ、水疱ができる、発熱がある、というように症状も似ているため、医師であっても判断が難しい場合があります。では、どのような違いがあるのでしょうか。

 

初期症状としては、どちらものどに水疱ができます。しかしご存知のとおり、その後、手足口病は手や足などに発疹が現れます。一方で、ヘルパンギーナの場合は、手や足に発疹は出ません
手足口病は37℃~38℃の熱で、発熱しない場合もありますが、ヘルパンギーナは39℃~40℃の高熱が突然出ます。

 

簡単に言ってしまえば、見た目は派手でも子どもは元気な場合が多いのが手足口病、手足口病ほど見た目は派手ではないですが、子どもにとってつらいのがヘルパンギーナと言えるかもしれません。

ただ、一つ覚えておいていただきたいことは、保育者は医者ではないということです。もちろん、代表的な感染症に関する情報を把握しておくことはとても大切なことです。しかし、保育者は自分の知識だけで判断をしてはいけません。必ず医師の指示に従って、子どものケアを行うようにしましょう。

また、後述しますが、手足口病とヘルパンギーナにおける、感染拡大の防止やケアの方法は同じです。よって、保育者にとっては、双方の症状の違いを理解することよりも、双方に共通する感染予防法、ケアの方法などをしっかりと頭に入れて実行に移せることの方が大切なのです。

 

ヘルパンギーナの原因ウイルス

主な病原はエンテロウイルス属です。
エンテロウイルスの「エンテロ」とは「腸管」を意味し、このウイルスはその名の通り腸管内などで増殖します。
この中でも主に「コクサッキーA型ウイルス」がヘルパンギーナの原因となります。
同じ血清型のウイルスには終生免疫(一生その病気には罹らない)となりますが、ヘルパンギーナを引き起こすウイルスは複数存在するため、再罹患することがあります。

 

ヘルパンギーナの感染経路

感染経路は手足口病とほぼ同じなので、おさらいしましょう。

飛沫感染、接触感染、糞口感染(糞便から排出されたウイルスにより口を通して感染すること)
により感染が拡大するので、以下に注意します。

こまめな手洗い
咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう(またはマスクをする)
(集団生活では)タオルの共用を避ける
おむつ交換も注意深く行う

 

ヘルパンギーナの感染期間

こちらも手足口病と同じく、呼吸器や便からの感染力が強く、症状が治ったあとでも数週間はウイルスが排出されるので注意が必要です。便の取り扱いには、使い捨て手袋を使用しましょう。

 

ヘルパンギーナのケア

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手足口病と同様に、のどの痛みがあり、子どもが飲食を嫌がる場合があるので、脱水症状にはくれぐれも注意しましょう。食事は、ゼリーやプリン、そうめんなど、のどごしのよいものを用意してあげましょう。

ヘルパンギーナを治してしまう薬は存在しません。わたしたち大人による温かなケアで、子どもが落ち着いて安心した環境の中で自らの力で治していくことが大切なのです。
こうした、病気の原因に対してではなくそのときの症状を軽減するために行われる治療法を対症療法と呼びます。対症療法は病児保育の基本となります。

 

※本記事は山口小児科内科院長 山口義哉先生にご指導いただきました。
▼山口先生へのインタビュー記事はこちら!
http://sickchild-care.jp/?p=1050
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今日は、夏かぜトリオの2つ目、ヘルパンギーナに関してお届けしました。

手足口病との共通点や相違点を理解したうえで、わたしたちは、子どもがゆったりとした気持ちで過ごせるようにケアしてあげることが最も重要であることを改めて認識しておきましょう。

次回はラスト、「咽頭結膜熱」いわゆる「プール熱」に関してお知らせいたします。

▼その他子どもの代表的な感染症など病児保育に関する情報を知りたい方はこちら!
病児保育のツボ

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