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【夏に感染拡大!】子どもの「とびひ」症状と対処法

2018.06.14

3分でわかる認定病児保育スペシャリスト

子どものかかる皮膚感染症で「細菌」が原因となる感染症では、「とびひ」が一番多い疾患です。特にこれからの季節は注意が必要。しっかりと基本を押さえておきましょう!

 

この記事の目次

icon_pushpin01_46とびひとは(定義)
icon_pushpin01_46とびひの症状
icon_pushpin01_46とびひが発生しやすい年齢
icon_pushpin01_46とびひの流行時期
icon_pushpin01_46とびひの感染経路
icon_pushpin01_46とびひの潜伏期間
icon_pushpin01_46予防・治療方法
icon_pushpin01_46医師の受診が必要なケース
icon_pushpin01_46感染拡大防止のために留意すること
icon_pushpin01_46治癒・登園(登校)のめやす
icon_pushpin01_46記事の監修・参考文献
黄色ブドウ球菌による水疱性膿痴疹(日本皮膚科学会)
【画像出典:公益社団法人日本皮膚科学会HP(https://www.dermatol.or.jp/) 『皮膚科Q&A』より】

とびひとは(定義)

「とびひ」の皮膚科の正式病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
接触によってうつり、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるので「とびひ」と俗称されています。
黄色ブドウ球菌あるいは連鎖球菌が皮膚の浅い部分に感染し、水疱あるいは膿疱をつくる化膿性の病気です。
あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起してとびひになります。

とびひの症状

とびひには大きく2つの種類があります。
ひとつは、水疱(みずぶくれ)が出来てびらんを作ることが多い「水疱性膿痂疹」で、黄色ブドウ球菌が原因菌です。黄色ブドウ球菌については耐性菌(MRSA)が増加(10%~50%)しています。

もうひとつは、炎症が強く痂皮(かひ:俗にいう”かさぶた”)が厚くついた、水疱(みずぶくれ)のできない「痂皮性膿痂疹」で、溶連菌の一種であるA群β溶血性連鎖球菌が原因菌です。

主な症状として、水疱(みずぶくれ)やびらん、痂皮(かさぶた)が、鼻周囲、体幹、四肢等の全身にみられます。患部を引っかくことで、数日から10日後に、隣接する皮膚や離れた皮膚に新たに病変が生じます。
痂皮性膿痂疹はアトピー性皮膚炎などに合併することが多く、重症化すると猩紅熱のように全身が真っ赤になってしまうこともあります。

とびひが発生しやすい年齢

水疱性膿痂疹は0〜6歳の乳幼児に多く、痂皮性膿痂疹は年齢に関係なく発症します。

とびひの流行時期

水疱性膿痂疹は夏期に多く、痂皮性膿痂疹は季節に関係なく発症します。

とびひの感染経路

おもな感染経路は患者との接触による「接触感染」です。水疱(みずぶくれ)鼻腔粘膜や咽頭、皮膚に常在する黄色ブドウ球菌による自家感染「自家感染」することもあります。水疱(みずぶくれ)やびらん痂皮(かさぶた)等の浸出液に原因菌が含まれていて、患部をひっかいたり、かきむしったりすることで、湿疹や虫刺され部位等の小さな傷を介して感染します。集団感染をおこすこともあります。

とびひの潜伏期間

2~10日 *長期の場合もある

予防・治療方法

・皮膚を清潔にすることが大事。
・1日1回以上は全身をシャワーでよく洗浄して、患部を含めた皮膚の清潔を保つ。患部を洗浄する際には、石けんは泡立てて、そっと洗い、よくすすぐ。洗ったあとは保湿も大切です。(保湿についてはこちらの軟膏の塗り方もご参考ください)
・爪は短く切る。
・虫さされやアトピー性皮膚炎のひっかいた部位等に菌が付着しやすいので、それらの治療を早期に行い、皮膚バリア機能を改善する。
・病巣が広がっている場合には外用薬、更に状態が悪化した場合には内服や点滴による抗菌薬投与が必要となることがある。
~「保育所における感染症対策ガイドライン2018年改訂版」より~

医師の受診が必要なケース

適切な治療を受けるために、早めに医師を受診します。

感染拡大防止にために留意すること

手を介して感染することもあるため、日常的に手洗いの励行等の一般的な予防法を実施することが重要です。
集団保育の場合、子ども同士でタオルや寝具は共用せず、別々にします。プールの水を介しては感染しませんが、患部をかくことで病変が悪化したり、他の人と触れたりすることがあるので、プールでの水遊びや水泳は治癒するまでやめておいたほうがよいでしょう。
~「保育所における感染症対策ガイドライン2018年改訂版」より~

治癒・登園(登校)のめやす

学校保健安全法という法律の中で「学校感染症、第三種(その他の感染症)」として扱われています。
基本的には、医師にみてもらって、治療して、病変部をガーゼや包帯できちんと覆って露出していなければ、登校・登園許可を得られます。

日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本小児感染症学会が出席停止期間に関する統一見解を出しています。

水ぶくれや糜爛(びらん)からの浸出液を触ったり、引っ掻いたりすると、中の細菌で次々にうつります。
特に鼻の入り口には原因の細菌が沢山いるので鼻をいじらないようにしましょう。
病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。
~『学校感染症 第三種 その他の感染症:皮膚の学校感染症に関する統一見解』平成22年7月より~

記事の監修・参考文献

<参考文献>

・公益社団法人皮膚科学会HP(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa13/q01.html)
・maruho皮膚科疾患情報HP (http://www.maruho.co.jp/kanja/tobihi/about.html)
・保育所における感染症対策ガイドライン (http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201596.pdf

今回の記事は
上記参考文献などをもとに当協会が作成し、北浜こどもクリニック院長 北浜 直先生(http://www.kitahama-kidsclinic.jp/)ご指導いただき作成した2015年版の記事をリライトしたものです。





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