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【夏かぜトリオ最終章】咽頭結膜熱、いわゆる「プール熱」のすべて!

2013.08.28

3分でわかる認定病児保育スペシャリスト

 

咽頭結膜熱 プール熱 写真①

 

秋の虫も鳴きはじめ、夏も終わりに近づいてきました。今年の夏は暑かったですね。外の暑さと室内の涼しさの温度差で体調を崩したりはしませんでしたでしょうか。

さて、本日は、手足口病・ヘルパンギーナにつづき、夏かぜトリオ最終章として「咽頭結膜熱」いわゆる「プール熱」をご紹介します。

 

▼夏かぜの残りの2つの記事はこちら
手足口病:http://sickchild-care.jp/point/1180/
ヘルパンギーナ:http://sickchild-care.jp/point/1329/
「プール熱はプールでしかうつらない」とお思いのそこのあなた、要注意です。もちろんプール以外でもプール熱がうつることはあります。

感染の3要素である「感染経路」というものを思い出してみてください。

感染経路には、「飛沫感染」「空気感染」「経口感染」「接触感染」があります。個々の感染症に関して、その病気はどの感染経路で感染するのか、を押さえてそれに応じた対策をしなくてはなりません。

この「プール熱」の場合も、感染経路をしっかりと理解していれば、プール以外の場所でもうつることがあることを理解できるかと思います。とはいえ「プール熱」という呼び名のとおり、プールでの感染がとても多いのが「咽頭結膜熱」です。

プールが大好きな子どもたち。子どもたちが楽しく遊べるよう、「プール熱」の予防法から、特徴までしっかりと学んでいきましょう。

 

※プール熱以外にも、他の代表的な感染症など病児保育に関する情報を発信しているので是非ご覧ください!

 

咽頭結膜熱(プール熱)

 

~この記事の目次~
☆プール熱の現状

☆プール熱の症状
☆プール熱の感染経路
☆プール熱の予防
☆プール熱のケア

 

咽頭結膜熱 プール熱 写真②

 

プール熱の現状

東京都感染症情報センターによると、8月12日~18日の1週間の定点あたり報告数は0.47と低い数値ですが、プール熱は高熱が数日間続く、子どもにとってつらい病気なので、保護者・保育者がしっかりと知識を身につけておくことは大切なことです。

 

プール熱の症状

前述のとおり、高熱が続きます。夏かぜは一般的にふつうのかぜに比べて発熱が長く続きます。プール熱の場合、39~40℃の高熱が出て、5日前後続きます。加えて特徴的なのが、結膜炎です。目が充血したり、痛みを伴い、目やにや涙が出ます。また、のどの痛みもあり、下痢や嘔吐を伴うこともあります。

 

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(プール熱で充血した目)

プール熱の感染経路

プール熱はアデノウイルスが原因です。潜伏期間は1~2週間で、「飛沫感染」と「接触感染」により感染します。

ここで、「接触感染」について少し説明しましょう。接触感染とは、体液や血液などの感染源に触れた手で、目や口などの粘膜に触れることで感染することを指します。

それでは、プールでの感染はどのようにして起こるのでしょうか。それは、ウイルスを含んだプールの水が目や口に触れることで体内にウイルスが入り込むことにより起こります。後述しますが、アデノウイルスは便からも排出されます。

よって、ウイルスを持った子どもがトイレに行った際に十分に便をふき取らないままプールに入ってしまうと、そこから排出されるウイルスがプールの水を通じて体内に入り込み、感染してしまうのです。

このように、アデノウイルスは「接触感染」により感染が拡がるので、プールの水だけでなく、感染している人が触れたもの、たとえばドアノブやタオルなどに他の人が触れることでウイルスが体の中に入り込み、感染することもあります。プールでのみ感染が起こるというわけではないのです。

プール熱の予防

「接触感染」が拡大の原因になることを考えて予防を行いましょう。手洗いやうがいでウイルスを洗い流すことはもちろんのこと、プールに入る場合には、前後にシャワーをしっかりと浴びて、目もしっかりと洗いましょう

また、タオルの共用も避けましょう。感染の期間は3~7日程度ではありますが、便からは数ヵ月間排出されることもあるので、次亜塩素酸ナトリウムでしっかりと消毒をしましょう。

プール熱のケア

以前紹介した2つの夏かぜと同様です。特効薬は無いため、子どもが気持ちよく過ごせるように工夫し、脱水症状には気を付けましょう。

 

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感染症のことを勉強する際には、個々の感染症について学習することはもちろん大事ですが、すべての感染症に共通する根幹について理解しておくことも大切です。

今回の場合で言えば、「感染経路」、つまり、そもそもどのようにして感染は起こるのか、ということを理解しておけば「プール熱」という言葉に騙されることもありません。プール熱が「接触感染」で感染することが分かっていれば、「なぜ」プールでの感染が起きやすいのか、「なぜ」プールの後にシャワーや目洗いをしっかりとしなければいけないのか、ということが理解できます。

この「なぜ」という部分まで説明できるような保育者になれるよう、頑張りましょう。

 

◆本記事はもみの木医院病児保育室を運営されている、もみの木医院 斉藤清一院長にご指導いただき、作成しています。

 

▼その他子どもの代表的な感染症など病児保育に関する情報を知りたい方はこちら!
病児保育のツボ

 





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