• ホーム >
  • 【突撃★隣の病児保育!】山口小児科内科 病児保育室シェ・モアに行ってきました!

【突撃★隣の病児保育!】山口小児科内科 病児保育室シェ・モアに行ってきました!

2013.07.11

 

シェ・モアインタビュー山口先生

 

 

みなさん、こんにちは!
待望の「突撃★隣の病児保育!」第4弾をお届けします。

今回は山口小児科内科 病児保育室シェ・モアに突撃インタビューしてきました!

山口小児科内科は平成6年1月に開設され、病児保育室シェ・モアのオープンは平成16年8月2日。自主運営から始まり、平成19年1月からは世田谷区の委託事業として病児保育を行い、地域の子育て家庭を支えています。

梅雨の小雨が降りしきるなか、最寄り駅から閑静な住宅街を10分ほど歩くと、山口小児科内科が見えてきました。

 

 シェ・モアインタビュー外観

 

住宅街のど真ん中にあり、まさに地域のお医者さんといった感じ。お話をうかがったのは、院長の山口義哉先生。

趣味でダイビングを精力的に行っているということもあり、精悍な顔つきでお話を始めてくださいました。さて、どんなお話をうかがうことができたのでしょうか。

 

 

自分自身の経験がいまの仕事に

シェ・モアインタビュー山口先生②

 

―――病児保育をはじめたきっかけを教えてください

私にも子どもが3人いまして、最初の子の時に預け先が無くて困ったんです。自分自身が困ると同時に子どもにも負担をかけてしまうんですね。自分の場合はベビーシッターさんなどを雇って、事なきを得たのですが・・・それが初めのきっかけでした。

また、自分自身が保育士になりたかったのですが、実技が全くダメで(笑)そんななか、同じ区内の保育所が病児保育をやっていることを知って、面白そうだな、と。それで、初めは区の補助金はありませんでしたが、自分でやろうと。それで平成16年に定員2名で始めました。

 

―――なるほど、先生ご自身の経験に基づいて病児保育を始めたのですね。それでは、実際に働いている方々はどのような想いを持って働いているのでしょうか。

やはり、子どもと接したいという方が多いですね。一番遠くて埼玉から2時間近くかけていらっしゃってた方も過去にはいましたね。

 

―――みなさん、それぞれ想いを持って働いているのですね。先生が「一緒に仕事をしたい!」と思うのはどのような人でしょうか。

働きたい、という想いが感じられる人であれば、という感じです。正直言って「こういう資格を持っている」だとか、「いままでこんなところで働いてきました」などの経歴にはこだわりませんね。面接に入ってきたときの第一印象でほぼ決まりです。身なり、しぐさ、言葉遣い、話の受け答えなどですね。

 

(シェ・モアでの保育の様子、お昼の時間です)

シェ・モアインタビュー保育風景

 

―――現場では信頼関係が大切な病児保育。経歴などではなく「人間性」を見るということですね。そうすると、スタッフの方の病児保育に関する技術の向上はどのように行っているのでしょうか。

現場で、ですね。たとえば保育士の資格を持っていたとしても、実習でしか子どもに触れたことがない、という方も中にはいらっしゃいます。子どもは待ってくれないので、抱っこもできない、ミルクもあげられない、という場合は少し厳しいですけどね。

 

―――現場で経験を積んでいくということですね。現場以外で、定期的に勉強会などは行っているのでしょうか。

月に1回カンファレンスというものを行っています。医師である私、そして保育士、看護師が持ち回りで担当者になり、担当者がテーマを決めます。テーマとしては感染症のことが多いですかね。あとは脱水症のケアの仕方や症状、治療法など。また季節によっては夏風邪など流行しているものも扱います。スタッフが病気について知りたいことがある場合はもちろん私が教えています。

 

シェ・モアインタビュー薬袋

 

シェ・モアインタビュー歌

 

―――カンファレンス以外にもコミュニケーションの場が?
そうですね、お互い言いたいことは言わなければ伝わらないので、あまり溜めすぎないように意識しています。年2回みんなで外に食事に行ったり。

また、リスクマネジメントという観点から、インシデントレポートというものを用意しています。ミスというものはどんなに注意しても決してゼロになることはありません。大切なことは、ミスが起こってしまったときにそれを包み隠さず話すことのできる空気作りができていることです。

インシデントレポートの提出は強制ではなく、スタッフの自主性に任せていますが、もしあった場合には全体で共有するようにしています。また、スタッフもそうですが、親御さんとのコミュニケーションの壁も低くしなくてはいけません。

保護者の方向けに相談に乗る日を作ったり、また帰り際に受付で質問をされたらもう一度診察室に入ってゆっくり話をすることにしています。少なからず遠慮してしまう部分はあるだろうから、こちらが話しやすい雰囲気を作ってあげることが大切だと思います。

 

将来的には病児保育は無くなればいい

シェ・モアインタビュー山口先生③

―――スタッフ、保護者の方とのコミュニケーションが円滑になることはとても大切なことですよね。病児保育を行うにあたって、さまざま大切なことがあるかと思いますが、先生にとって最も大切なことは何でしょうか。

子どものためになるように働く、理想的にはそうですよね。ただ、子どものことだけを考えていると事業として継続していくことが難しいこともあります。経営という話になってきますね。

「子どものためにあれもしたい、これもしたい」ということはありますが、じゃあそのお金はどこから出てくるの、という話になるわけです。最も大切なことは初志貫徹で、初めに抱いていた想いを持って継続することです。それが結局は、子どものために繋がるのだと思います。

 

―――「継続すること」。非常に重みのある言葉ですね。病児保育というお仕事、先生はくじけそうになったことなどはあるのでしょうか。

ありますよ。まずはやはり質と量の維持が難しいです。近頃では保育所の増加で保育士の需要が高まっていて、いい保育士さんを確保することが難しくなってきています。自分がいくらこの仕事を続けたいと思っていようとも、保育士さんと看護師さんがいなければやっていけません。

自分はいわば「刺身のつま」みたいなものです。主役は現場の方々です。また、いわれのないクレームを受けることもあるにはあります。こちらとしては一点の曇りもなくやっているつもりですので大丈夫なのですが、とは言ってもくじけそうになることはあります。

ただ、責任者である私がくじけてしまってはスタッフはやっていけません。私は主役である現場スタッフを励ます立場でなくてはならないのです。

 

―――すばらしい温かな病児保育を行っているシェ・モア。施設自慢を教えてください。

うちにしかない、というものは無いと思っています。決して広い建物ではないし、歴史も重ねてきました。ただ、「また来たい」と言ってくれるお子さんもいるのは事実です。

「シェ・モア」というのは、フランス語で「我が家」という意味です。自分の家にいるかのように子どもたちがリラックスして、かつ保育看護を受けることもできる、そういったものを目指しているので、「また来たい」という言葉は嬉しいですね。

実際、0歳から来ていて5,6際になった今でも利用されている方もいて、地域の方々から一定の信頼を得ることはできているのかな、と。同じ子どもの成長を、保護者の方々と一緒に見守ることができることは、医者として非常に嬉しいことです。

 

―――地域から愛されている町の頼れるお医者さん、という雰囲気が伝わってきますね。最後に、病児保育の今後の展望をお聞かせください。

子どもが病気の時くらいは親が看るべき、そういう考えがありますが、それはそうだと思います。区の委託事業を受けるときにも、そういった他の小児科医の方もいました。

ただ、親御さんだって休めないからしょうがないから預けているんです。こう言うとびっくりされますが、私自身も、将来的には病児保育が必要のない社会が訪れれば理想だと考えています。

ただ、いまやるべきことは全国的にまんべんなく誰でも病気の子どもを預けられる世の中を作ることです。気持ちだけではどうにもなりませんが。現実問題、立ちはだかる壁はまだまだ大きいです。

 

―――と、言いますと?

さきほど、病児保育の経営の話をしました。経営を成り立たせるためには、少ない資源で効率良く事業を回し、コストを下げなければいけません。しかし、この概念は病児保育とはなかなか相容れないものです。

病児保育の数を増やして質を低下させてしまったら元も子もないですからね。ただ、経営を度外視してボランティア的にやるのは限界があると思うんです。

やはり、小児科医など自分を含めたメインになっている人間に余裕がないと絶対に成り立ちません。そこのバランスが非常に難しいので、今後の大きな課題だと思います。

 

シェ・モアインタビュー山口先生④

 

―――病児保育は今の世の中に必要とされていて、拡充していかなければならない。しかし、それと同時に高い質を維持し、また事業として健全なものでなくてはならない。質の高い病児保育を、全国どこでも誰でも受けることができる社会を作るため、ともに頑張っていきましょう。ありがとうございました。

 

 





  • スタッフブログ
  • 合格者の声
資格取得のために申し込み
お申し込みに不安がある方は
  • 今なら無料で講座サンプルを視聴頂けます! くわしくはこちら
  • 認定病児保育スペシャリスト公式テキスト発売中 くわしくはこちら
  • 保育スキルアップ・オープンセミナー(無料)を実施中 くわしくはこちら
  • よくある質問
  • お問い合せ
  • メールニュースに登録

ページトップへ