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【突撃★隣の病児保育!】~ 那覇市母子生活支援センター さくら~

2018.07.17

今回「突撃★隣の病児保育!」におうかがいした施設の門扉でスタッフを出迎えてくれたのは、こちらのシーサー。

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沖縄県那覇市にある「那覇市母子生活支援センター さくら」の病後児保育施設(通称:はるはうす)を訪問しました。

病児保育施設(病後児保育を含む)の多くは医療機関や保育所に併設されていますが、「はるはうす」は母子生活支援施設内にあります。全国的にも珍しい施設のインタビューをお届けします。

 

母子生活支援施設の中にある病後児保育施設とは?

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左:山内さん(主任/母子支援員、社会福祉士)、右:山田さん(看護師)

 

(山内さん)
病後児保育は、那覇市から委託を受けて実施している地域支援事業の1つ(病児・病後児事業)です。

2003(平成15)年から委託が始まりましたので、今年でちょうど15年になりますね。

 

―――母体の母子生活支援施設というと、母子を入所させて保護している場所という印象ですが、いわゆる「緊急一時保護」事業にあたるのでしょうか?

 

(山内さん)
はい、それもあります。そして支援を必要として入居を希望された方で、児童福祉法(第38条)に基づいて、那覇市に在住していて18歳未満の子どもを養育している母子家庭が入所しています。
私たちは就労支援、生活支援をはじめ、退所したあとのアフターケアなども行っています。
シェアハウス形式ではなく、各世帯が普通のアパートやマンションのように独立した居室となっているのが、特徴ですね。

病後児保育を行っているのも、母子家庭が入所するのと同じタイプのスペース(2DK)です。
ご覧になりますか?

 

―――拝見したいです。
(病後児保育スペースに移動)

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―――本当におうちそのもののお部屋ですね。お子さんもリラックスして過ごすことができそう。
独立した居室で、シャワーもありますね。

 

 

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(山田さん)
シャワーは便利ですね。沖縄の夏は暑いので、体調が許せばお子さんもシャワーでさっぱりしてもらうこともできます。

 

市内病児保育施設との連携で、インフルエンザ回復期のお預かりをスタート

 

―――那覇市内にある病児保育施設との連携はどのように行われていらっしゃいますか?

 

(山田さん)
那覇市から病児・病後児事業として委託を受けているのは、さくらのほかに2か所あり、どちらも医療機関併設で病児保育を実施されています。
以前から定期的に情報交換を行ってきてはいたのですが、一昨年に「インフルエンザ回復期のお子さんを(さくら)で預かることができないか」というご要望を(病児保育施設側から)いただきまして。

 

―――要望があるまでは、回復期であってもインフルエンザ感染のお子さんのお預かりはしていなかったということでしょうか?

 

(山田さん)
はい。医療機関併設ではないこの場所でインフルエンザのお子さんをお預かりしていいのか?という気持ちもありまして。
でも病児保育を行っている施設の方から、「急性期のお子さんと、回復期で明日からは保育所や小学校に登園・登校できるお子さんでは安静度も違う。
一緒に保育するのは難しい面もある」と聞いて、確かに難しいと思いました。

検討して、昨年(2017年)4月からインフルエンザ回復期のお子さんの受け入れを始めました。

同時にこちらと同じ広さの部屋をもう1室、病後児保育用のお部屋に変更しましたので、お預かり可能なお子さんが2名から4名に増えました。

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(205号室、206号室の2部屋で病後児保育を実施)

 

(山内さん)
この場所でインフルエンザのお子さんを預かることができるようになった意義は大きいと思っています。
利用しやすい場所にありますので(事務局注:ゆいレール(那覇市モノレール)首里駅から徒歩圏でした)。
インフルエンザのお子さんであっても、症状によって病児保育施設とさくらを使い分けることができるようになったともいえます。
親御さんにとっては選択肢が増えることにつながっています。

 

―――那覇市にお住まいのお子さんの選択肢が増えたことは、素晴らしいですね。
昨年4月にお預かり可能なお子さんの人数が増え、インフルエンザのお子さんの受け入れを始められる大きな動きがあってから、何らかの変化はありましたか?

 

(山田さん)
インフルエンザのお預かりが始まり、明らかに小学生のお子さんの利用が増えました。
利用者総数も増えましたね。

 

思い出に残っている、わんぱくなお子さんのひと言

 

―――さて、山田さんは看護師として勤務されているとうかがっていますが、こちらの施設でお仕事される前にも病児保育、病後児保育に携わっていらっしゃいましたか?

 

(山田さん)
いいえ、さくらの前は内科に勤務していました。
来院者の多くは高齢者で、こことは正反対でしたね。
さくらで初めて病後児保育に関わることになりまして。
勤務して7年になるのですが、その間には退職した同僚もいました。
同僚の退職を聞いた(病後児保育を利用の)お子さんが「オレ、もう一度風邪ひくね」と言ってくれたことは、今でも思い出に残っていますね。

 

―――それは「もう一度風邪をひくことで、(さくらの)病後児保育を利用する機会ができるから」という意味ですよね?

 

(山田さん)
はい、病後児保育で利用しているのに、とてもわんぱくなお子さんだったものですから、もう、かわいさも倍増で(笑)。
とても印象に残っています。

 

―――今日初めてお話をうかがった私にとっても、忘れられない病児保育のエピソードになりそうです。
お子さんが病後児保育を利用して楽しい1日を過ごすことができた、何よりの証拠ですね。

 

母子生活支援施設センターさくらで「病後児保育」が担う役割とは

 

―――最後に、この「突撃★隣の病児保育」シリーズ恒例、母子生活支援センターさくらにとっての「病児保育」とは何か、一言メッセージをお願いします。

WP掲載用

 

(山内さん、山田さん)
「地域と施設のかけはし」ですね。

 

―――病後児保育が「地域と施設のかけはし」といいますと?

 

(山田さん)
さくらの運営母体は、公益社団法人那覇市母子寡婦福祉会(以下、「母子会」と表記します)です。
年会費1,000円で母子会に入会いただくと、母子父子家庭のお子さんの利用料は無料に、賛助会員(母子父子家庭以外の世帯)のお子さんの利用料は1日あたり1,000円と通常の半額になります。

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(病後児保育室のチラシ)

 

(山内さん)
病児保育の利用を目的に入会される家庭も一定数いらっしゃるのですが、「(病後児保育施設が)地域の子育てのために必要な事業だ」と母子会の活動を支援してくださる方もいます。

病後児保育以外にも母子会が実施している地域支援事業を知っていただくきっかけにもなっていると思います。

(事務局注:「子どもショートステイ(子育て短期支援)」、「緊急一時保護(母子を保護することが必要になった場合の事業」、「はるはうす相談室(来所相談は夜8時まで、電話相談は夜9時まで専門相談員が対応)」「子どもの生活・学習支援」(ひとり親家庭の児童向け学童保育)「夜の子どもの居場所」運営支援」事業の5つ)

だから、病後児保育が施設と地域をつなぐ「かけはし」という言葉がふさわしいと思いました。

 

―――母子会、病後児保育を利用したい方、地域支援事業に賛同して支援したい方、三者をつなぐ「かけはし」なのですね。
病後児保育施設の存在が、地域で子育てを支えるきっかけとなっている、素敵な事例をうかがうことができました。

今後も母子会の活動への支援が広がるといいですね。

今日はありがとうございました。

 

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