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【資格取得後1年間で感じた変化は?】第2弾:更新者のレポートをご紹介します!

2014.11.14

私たちの認定病児保育スペシャリスト資格は1年ごとの更新制をとり、「1年間でどんな学びがあったのか」「どんな知識を得たのか」「どんな実践をしたのか」を確認しています。
すでに第1期認定者が今年7月に更新を迎え、第2期認定者には来年1月の更新に向けたご案内を差し上げたところです。
今日は、多数寄せられたレポートのなかでもひときわ目を引いた第1期認定者 鈴木佳織(すずきかおり)さんのレポートをご紹介いたします!

鈴木さんは発達障害をもつ0歳から6歳の子どもの療育施設にお勤めです。
資格取得後のお仕事の中で、ヒヤリハットにつながってしまったお子さんの事例がありました。資格取得web講座でヒヤリハットについて学習した鈴木さんは、大きな事故に繋がらなかったことに安堵したと同時に、再び繰り返さないためにその経験を知見として活かしていく重要性を、実際の場面であらためて痛感されたそうです。

鈴木さんのレポートは、公式テキストの第11章 病児保育におけるリスクマネジメントにある「リスクマネジメントの実際」の内容に沿ってまとめられていました。

今日はその一部を抜粋してご紹介します。

 

ヒヤリハット事例

いつ
⇒勤務する療育施設での昼食時(お子さん12名に対し、指導員3名でのお預かり)

どこで
⇒勤務する療育施設の教室内

だれが
⇒来所している利用者のお子さん

何が起こったか
⇒食物アレルギーがあるお子さん(Aくん)が、他児(Bくん)の持参した昼食を食べてしまった。
(受け入れ時の情報では、Aくんは多食材にアレルギーがあることを確認していた)

その場での対応
⇒すぐにAくんの保護者に連絡をし、食べてしまった食材についてアレルギー反応が出たことがあるかを確認。ほぼ口にしたことのない食材であるため、アレルギー反応は出たことがないとのことであったが、時間の記録と共に経過観察を行った。また、昼食後すぐに帰宅するというタイムスケジュールであったため、Aくんの保護者には引き続き経過観察をお願いした。その後、会社規定のフォーマットによるヒヤリハット報告書を作成した。

 

資格取得web講座での学びと対応

① リスクの把握
・昼食をとる指導枠の曜日では、Aくんだけでなく、当日預かるお子さんのアレルギー情報や持病、当日の体調などによって、感染症の拡大、アナフィラキシーなどの事故が起きうることを把握する。
・お子さんの受け入れ前・受け入れ時に体調等の確認をし、リスクの大きさを指導員・スタッフで共有する。

② リスクの評価・分析
・Aくんは自ら他児に関わることが少なく、また偏食もあるため、他児のお弁当に手を伸ばすことはないだろうという、スタッフの気のゆるみがあった
・指導員3人で児童12名を預かるため、児童同士の距離が近く、手を伸ばせばすぐに他児のお弁当に手が届いてしまう環境にあった

③ リスクの改善・対処
・児童同士の距離が近くなりがちなため、アレルギーがあるお子さん・他児のものに衝動的に手を伸ばしてしまう特性のあるお子さんや、口頭の指示が入りにくいようなお子さんは、なるべく指導員が間に入り、すぐに止められるようにする
どうしても指導員の人手が足りず、危険があると判断される場合には、スタッフだけでなく、指導の様子を見ている保護者にも入ってもらう
・今ケースの場合には受け入れ時の体調・体温・お弁当を間違えないようにするための記名確認等を徹底することとした。

④ リスクの再評価
(省略)

 

事例から得た知見

A)倫理
現場への「慣れ」によってヒヤリハットを見逃すケースがありがちであると、実際のケースで痛感した。
ハインリッヒの法則にあるとおり、それらによって重大事故が起きやすくなる。
ヒヤリハット・事故は事業者全体で共有し、改善策など経験に基づく知恵を蓄積して現場へ反映させていく必要がある。
事故は未然に防げるものであることを意識して、指導員同士がオープンな姿勢で臨む。大事故にならなくてよかった、で終わることなく、繰り返さないためにどうすればよいかを事業所で共有していくことが大切だとあらためて感じた。

B)質の向上
病児保育同様に、療育施設での指導も、スポットや短期の利用の方も多い。
ゆえにそれぞれの保育療育活動が個別のままで、知恵を統合することが難しくなる。
それぞれの指導員の経験を客観的に見直し、経験を事業者や業界全体で積み重ねて共有することが、全体の質を高め、指導のレベルも向上させる。
そのために、現在事業所では毎日、日次報告を行い、運営面・指導プログラム面・お子さんそれぞれについて、共有・引継ぎをする時間を設け、指導員・スタッフ全員がリスクマネジメントを行える環境を整えている。
障害があろうが病気であろうが、子どもがどんな状態の時であっても安心して育つことができるようにするため、病児保育をはじめ、子どもに関わるすべての人は専門性を磨くことが求められると、あらためて感じる。
そのために運営者と指導員・スタッフが「指導の質の管理・向上」に根ざしたリスクマネジメントの意識を持つことから始めることを再度徹底していく必要があると、自らの学びとして得た。


 

保育とはすべての「子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培う」ことが目的(保育所保育指針より)ですから、療育も病児保育も、健康な子どもを預かる標準的な保育と同様に、保育の一部です。共通する学び(内容)もたくさんあります。
さらに、鈴木さんは療育のお仕事で「認定病児保育スペシャリスト」資格取得での学びを『他の人にシェアしていく』ことを実践されています。
当協会では前回ご紹介した鶴丸さん、今回の鈴木さんのように今後も『学び続けたい』『他の人にシェアしていきたい』という志高い病児保育の担い手を全力でサポートし、病児保育の質と認知度の向上のために活動してまいります。

 

※合格者の声ページでも鈴木さんからのメッセージをお届けしています。合格者の声はこちらよりご覧ください。

 

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