【21歳/非保育系男子学生の挑戦!】梅くんの病児保育実習~6日目~
2013.10.02
今日は月曜日。病児保育施設は原則として入室前の受診が条件です。普段は施設を利用する前日に受診するのですが、月曜日の場合前日は日曜日で病院は休みなので、当日の朝の受診となります。なので、最初の子が来るのは9:30ごろ。(普段は8:00)9:30ごろまでは掃除をしたりスタッフの方と話をしたりしていました。のんびり。
はじめて泣く子を抱っこ
しかし、だんだんと子どもたちが入室し始めると様子は一変。これまでで一番にぎやかな朝でした笑
そのなかでも1歳6ヶ月の男の子がすさまじかったです。もう大泣き。気管支炎で熱が38℃台。看護師の方がお母さんから引き継ぎ、しばらく泣き止みそうもありません。
すると電話が。看護師の方が出ます。例の男の子を抱っこしながらではとても電話などできません。誰かに一時その子を預けなければ。その時手が空いていたのは何と僕だけ。。。
恐る恐る大泣きの子を受け取る。
・・・もう大暴れ。
そして身体がものすごく熱い。実習をしてみて分かったのですが、お預かりのお子さんのなかで本当に辛そうなのは一日に1~2人。僕は主に体調があまり悪くなく「遊びたい!」という子の相手をしていたので、本当に辛そうにしている子に直に接することは初めてでした。「こんなに暴れたらまた熱が上がってしまうのでは・・・?」と思いながら頭をなでることしかできませんでした。
後ろから「うえっ」という呻き声が・・・
今日の一番の学びは、子どもの「症状の変化」を見極めるということです。
5歳0ヶ月の男の子。
入室時には、保育士のお母さんに対する質問にも自ら元気よく答えるほど、とても元気な様子でした。ただそのときすでに38.2℃の熱。しばらくすると、元気がなくなってきてしまいました。計ってみると39.2℃。
熱が上がったうえ、見るからに元気がなくなっていたので、一人早めに食事をとって寝かせてあげることに。
食事は他の保育士の方が付き添っていたので、僕は他の子の保育に入っていました。するとどこかから「うえっ」という呻き声。なにかと思って振り返ると、その子が嘔吐をしていました。
嘔吐をしている子どもを見るのは初めてで、とても辛そうでした。「嘔吐」という症状自体はありふれていますが、子どもの嘔吐を目の当たりにすると、こんなにも不安感が募るものなのですね。心がザワザワとしました。
病状の変化を見逃さない
その後さらに、1人の保育士の方がその子の顔の腫れに気が付きました。触ってみると耳下腺は腫れていないものの、顎下腺が腫れているとのこと。これはいわゆる「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」の疑いがあります。
ご存知の通り「おたふくかぜ」は感染力の強い病気。医師との相談の結果、結局その子はお母さんに迎えにきてもらい、その間は隔離室で保育ということになりました。
あとで看護師の方にお話を伺ったところ、入室時から「あれ?ちょっと顔が腫れてる?」という感覚があったらしく、触って確かめるタイミングを窺っていたとのこと。
「感染症に関する知識をしっかりと持っていなければ子どもの症状の変化を見逃してしまう」そのことを身を持って実感する一日でした。
P.S.
3歳2ヶ月の女の子がなついてくれて、立ちあがって離れていると足に抱きついてくるのがかわいかったです。
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