【第2弾/非保育系男子の挑戦】目指せイクメン!テツさんの病児保育実習日誌~4日目~
2014.05.20
お預かり1名の1日
月曜日の預かり人数は少ないと聞いていたものの、今日のお預かりは1名。
そこで、この日は4才6ヶ月の男の子の一日をじっくりと観察しました。
体温が上昇していく
朝、親御さんが測った体温は36.7℃だったものの、
入室から1時間後の検温では、37.9℃に上昇しています。
最初の印象では、熱はあるものの元気に遊んでいる印象。
遊びながらも、途中で麦茶をあげるとしっかりと飲み干しています。
ところが、トイレにはなかなか行きたがらない様子。
ここで、スタッフの方がこの子を施設の探検に誘ってみると、
興味津々に施設を見て回ります。
この隙にトイレにも探検してしまおうという作戦でしたが、
やはり嫌がったため、うまくいかず。
まだこの施設になれておらず、どこか警戒している様子です。
11:00ごろ、渋々とトイレにいくように。さすがに我慢するのはつらそうです。
そうこうしているうちにお昼の時間。お昼はしっかりと食べています。
パンを残すものの(朝食もパンだったからかな?)、デザートを含めしっかりと食べているようで
食欲はあるようです。
食後の検温では38.6℃まで上がってきました。
薬を飲ませようとすると、すごく怖がって泣きだしてしまいました。
ここは泣きわめいていても、看護師の方が抱え込んで、スポイトで飲ませます。
飲んでしまえばなんてことはない様子で、飲んだことを褒めてあげるとまんざらでもない様子。
DVDを見る時間では、プラレールの映像を興味深そうに見ているものの、
ときおり眠たそうな様子を見せています。
スタッフの方が膝枕しながら優しくなでてあげて、入眠をサポートしてあげます。
昼寝の後は他のスタッフに引き継ぐ予定でしたが、これをやめ、
午前中のスタッフがそのまま昼寝後も担当することになりました。
この子がせっかく懐いたのに、昼寝後にスタッフが変わったらまた気を遣ってしまうのでは
という配慮からです。
なかなか寝付けない
12:00すぎ、布団を敷き昼寝の時間です。
あっさりと寝てくれるかなと思ったら、これが寝ついてくれず。
熱が高いこと、普段の入眠方法がわからないことが原因のようで、
スタッフのかたも試行錯誤を繰り返します。
途中で氷枕を嫌がったり、ちょっとした震えが見られたりしながらも
スタッフのかたのきめ細やかな対応の甲斐もあってか、14:00過ぎにようやく寝ついてくれました。
しかし、熱は高いので寝ている頃合いを見計って、再び氷枕をはさみます。
まだ熱が上昇している
15:00ころ、再び体温を測ってみると39.2℃に。
15:20、目覚ると同時に泣き始めます。
ここでスタッフのかたが抱っこし、なだめてあげるとすぐに落ち着いた様子。
おやつの時間では牛乳をよく飲み、せんべいも食べ、食欲は安定ぶりを見せつけてくれます。
おやつ後の検温では38.5℃。今度は下がり始め、落ち着いてきた雰囲気が見られます。
16:30頃に親御さんがお迎えに来るまで、プラレールで元気に遊んでいました。
この日に感じたこと
熱が全てではないが、熱の状況を把握していることはとても大事なこと。
何か変化があれば検温し、看護師さんと連携することで保育の目標を随時変更していくことができます。
そして、この日は一歩引いたスタンスで、スタッフのかたとお子さんの関わりをじっくりと観察しました。
これまでに学んだ、
・病気であっても日々成長している(病児保育は成長の過程である)、
・子どもの行動には必ず理由がある(その真意を理解してあげる)
・目に見えない発達が多い(目に見えない発達を気づいてあげる)
・小さな変化も見逃さない
という言葉を胸に刻みつつ、見守りました。
この日は一人の子を集中して見ることができたので、
小さな変化を注視したり、その子の行動と、行動に裏付けされる理由を考える余裕がありました。
ところが、10人近くも預かる子がいれば、スタッフは複数の子を見てあげることになります。
その中で小さな変化を見逃さないために、スタッフ間の連携があること。
そして、スタッフ自身の健康管理にも感服しました。
自分たちが感染源にならないということを徹底しているため、日々万全の体調で勤務されています。
恥ずかしながら私は、3日目の実習後、体調不良となってしまいました。
次の実習は2日後。体調を整えて残り少ない実習に臨みたいと思います。
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