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【4児のママになりたい女子大生/篠ちゃんの病児保育奮闘記】~緊張の実習初日~

2014.09.24

【4児のママになりたい女子大生/篠ちゃんの病児保育奮闘記】~緊張の実習初日~

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9/16~9/19で3日間、病児保育実習に行ってきました!

前インターン生の梅くんや認定病児保育スペシャリスト講座受講生の方々は施設型での実習を行ってきました。

今回私は初の試みとして、認定NPO法人フローレンスの訪問型で実習をさせていただきました。
こどもレスキュー隊員さん(担当保育者)に同行し、保育者2名対お子さん1名での保育。施設型保育とはまた違う気づきもみなさんにお届けしていきたいと思います!

 

予想外の「7歳男児」

実習初日、訪問型は1対1での保育ですが、当日の朝までお預かりするお子さんの情報がわからないということもあり、楽しみな気持ちの反面、緊張が増していました。

そして当日朝に届いたお子さんの情報はなんと・・・

7歳の男の子!!!

病児保育のお預かりが多い0,1,2歳児を予想していましたが、予想外。しかも男の子・・・

「親御さん・お子さんとの信頼関係を築く」ことを実習1日目の目標としていた私は、「7歳男児の喜ぶもの、妖怪●ォッチ以外に知らないよ~(;_;)」と、早くも不安に。
そんな予想外の展開から、初日の実習がスタートしました。

 

はじめての引き継ぎ

利用者の方のお宅に伺うと、手洗いうがいを済ませ、エプロンをつけて親御さんからの引き継ぎを行います。

病児保育で親御さんと接点をもてるのはこの開始と終了の引き継ぎのみです。親御さんは出勤前の短い時間でしか接することのできない保育者に、その日1日子どもを預けなければならないのです。
実はこれ、よく考えてみると勇気のいることですよね。初対面の人にわずか10分の引き継ぎで、熱のあるお子さんとお家を任せなければなりません。

なので出来る限り親御さんが安心してお仕事に向かうことができるよう、普段以上に表情や話し方に気をつけるのはもちろんのこと、レスキュー隊員さんと一緒にしっかりとお子さんのことをお伺いし、確認していきます。

 

病児保育は「その日のためだけの保育」ではない

こうして始まった実習、幸い(?)お預かりした男の子は人見知りもなく、すぐに慣れてくれたため、平穏な午前中を過ごしました。が、昼食後に突然男の子が


「ママからの電話遅いな~。電話かけてもいい?」

 

私も指導保育者も、引き継ぎの際にそういった話を伺っていませんでした。
男の子から話を聞くと、お昼にお母様と電話をする約束をしたとのことでした。

結局実際はお母様とは電話をする約束はなかったようですが、その日の朝にお母様とケンカをしてしまい仲直りできていないことと、電話をする約束があったと思っていたことで、不安は徐々に増し、ついに泣き出してしまいます。

大人でさえ体調が悪い時は心細く感じることもあります。7歳の子はもっとお母さんが恋しいだろうな、と思い、私は男の子の不安がなくなるなら電話をさせてあげたいと思っていました。

しかし、レスキュー隊員さんは男の子の気持ちはしっかりと受け止め、そしてオペレーターにお母様と電話はできるか、また電話の約束があったのかを確認します。
男の子にはしっかりと気持ちを受け止めて、できるだけポジティブな言葉を使いながら、事情を説明します。

お子さんの気持ちに寄り添うことは大前提。けれどもし本当はお母様との約束がお子さんの勘違いだったり、預けているはずのお子さんから急に電話がきたら?もしお子さんが今日電話をしたことで、これからもお母様の職場によく電話をかけてしまうようになったら?
お母様は安心してお子さんを預けることができなくなってしまいますよね。

もしその日1日の保育だけを考えていたら私の考えでも良いのかも知れません。
しかし、この日の保育は、やがてその子と親御さんの将来にもつながっていくのです。
「子どもが現在を最も良く生き」かつそれが「望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」となるには、どういった対応を「今」するべきかを保育者は真剣に考えなければならないのだ、と実感しました。

 

保育者の気持ちを敏感に感じとる

泣いている男の子の保育をしていると、もう一つ気づいたことがありました。

それは、私の気持ちをお子さんが敏感に感じとっているということ。

初めての実習で、しかもお子さんが不安で泣きだしてしまい、最初は正直どうしたら良いかわかりませんでした。また「ママ、帰ってこないかも知れない」と泣く男の子の気持ちが痛い程伝わり、私まで悲しい気持ちになっていました。(泣)

しかし、実はその私の不安や悲しい気持ちが男の子に伝わり、余計男の子を不安にさせていました。
途中から、男の子の気持ちに寄り添いつつも、ポジティブな言葉をかけ、私も明るい気持ちでいるよう心がけていると、男の子もつられてポジティブになってきます…!(゜_゜)

子どもの純粋さと敏感さに驚きつつも、保育の難しさと楽しさを感じました。

 

お子さんとの信頼関係が親御さんとの信頼関係へ

17時にお母様が帰宅された時には、男の子の目にはすっかり涙もなく、折り紙に熱中していました。
終了の引き継ぎでは、お母様が必要以上の不安を感じてしまわないよう、事実はしっかりと伝えながらも、ポジティブな出来事をおりまぜてお伝えします。

帰り際、男の子にお別れをしようとハイタッチをすると…
そのまま手を握って離しません。

…か、かわいすぎる!!連れて帰りたい(笑)

しかし病児保育は普通の保育とは違い、明日も明後日も会うことはほとんどありません。
またね、と言うことはできず、後ろ髪惹かれる思いでお宅をあとにしましたしました。

実習終了後、レスキュー隊員さんから「私達が帰る時に、篠崎さんの手をお子さんが握って離さなかったでしょ。お母様にもあれだけで今日1日の様子が伝わったと思うわよ。」と言っていただきました。
朝の引き継ぎでは、親御さんとの信頼関係の形成がお子さんへの信頼関係の形成に繋がるように、帰りの引き継ぎでも、お子さんと一日を通して形成された信頼関係は、自然と親御さんにも伝わるのかも知れません。

 

 

緊張の実習初日、無事故で終えることができました。実習での学びはここに書ききれない程ありましたが、なによりも、やはり子どもが好き!ということを再認識した一日でもありました。

もう、弟にしたいくらい、めちゃくちゃかわいかったです(笑)

明日は実習2日目の日誌をお届けします。お預かり時から号泣の女の子。。ぜひご覧ください!
前インターン生の梅くんの実習日誌も合わせてご覧ください。

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