• ホーム >
  • 【お薬のお預かりと与薬の方法】第12回資格認定試験のポイントと解説③(「病児保育の引き継ぎ(朝の引き継ぎ)/ 基礎的な看病の方法(薬の飲ませ方)より)

【お薬のお預かりと与薬の方法】第12回資格認定試験のポイントと解説③(「病児保育の引き継ぎ(朝の引き継ぎ)/ 基礎的な看病の方法(薬の飲ませ方)より)

2019.03.13

◆第12回 認定試験 第2問では、
「病児保育の引き継ぎ(朝の引き継ぎ)/ 基礎的な看病の方法(薬の飲ませ方)」から、
朝の引き継ぎ時の薬のお預かりの確認すべきこと、お子さんへの与薬の方法について出題しました。


【出題箇所】
●認定病児保育スペシャリストweb講座
講義5 「病児保育の引き継ぎ(朝の引き継ぎ)」
講義10 「基礎的な看病の方法(薬の飲ませ方)」

●認定病児保育スペシャリスト試験公式テキスト
第4章「病児保育の1日(開始の引き継ぎ)」
第9章「基礎的な看病の方法(薬の飲ませ方)」

 

試験課題

【設定】
あなたは病児保育施設に勤務する保育士です。
本日は、ハルくん(1歳6ヶ月・男の子・風邪の診断)をお預かりしています。
お預かり時のハルくんの体温は、38.0℃でした。
朝の引き継ぎで、引き継ぎ票の与薬の欄に「お昼の与薬依頼有」と記載がありました。

【設問1】
朝の引き継ぎ時、お昼の与薬について親御さんに何を確認すべきでしょうか。
(制限時間:2分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で回答) 

【設問2】
与薬時に、お子さんが薬を飲むのを嫌がった場合、飲ませるための工夫としてどのようなことがありますか。*例:スプーンの上で粉薬を少量の水で溶かして飲ませる
(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で回答)

 

合格の基準

この設問では、下記が理解できているかについて判定を行いました。

【設問1】
(1)朝の引き継ぎでお薬を預かる時に確認すべき基本的項目
(2)設定(風邪の診断、朝の時点で体温38.0℃)から想定すべき確認項目

【設問2】
(1)薬の飲ませ方の具体的な方法
(2)設定(1歳6ヶ月)に適した与薬の方法

 

ポイント解説

病児保育では、病気のお子さんをお預かりするため保育中に与薬をする事が多くあります。
安全に与薬するためには、お薬をお預かりする時の適切な確認が重要となります。

今回の課題では、お子さんの病状や年齢を設定しました。
朝の引き継ぎでお薬をお預かりする時に何を確認しないといけないのか、
与薬する時に嫌がるお子さんにどのようにお薬を服用してもらうか、
など、実際の病児保育を想定して、状況に応じた適切な回答ができるかを問いました。 

 

【設問1】
(1)朝の引き継ぎでお薬を預かる時に確認すべき基本的項目
第8回の模範回答にで掲載されております引き継ぎ票の与薬のところに記載されている項目です)

 ・お薬の種類(シロップか粉薬か)を確認する
 ・お薬の量(粉薬は何包か、シロップは何ml・目盛りか)を確認する
 ・お薬手帳(コピー)・情報提供書など、薬の情報がわかるものと現物を照らし合わせて確認する

お預かりするお薬は1種類でない場合もあり、また、お薬ごとに与薬のタイミングが違う場合もあったりします。
(お薬手帳など)お薬の記載されている情報が、(目の前の)どの薬の情報か、現物を照らしあわせて確認することが必要です。

 ・お薬の飲ませ方(普段どのように飲んでいるか)を確認する

今回の設定では、1歳6ヶ月のお子さんということで、お薬を飲むのを嫌がる可能性もありそうな年齢です。
事前に想定して、親御さんに普段の飲ませ方を聞いておくこともスムーズな与薬のためには必要となります。

 

(2)設定(風邪の診断、朝の時点で体温38.0℃)より予想する確認項目
今回お預かりするお子さんは、風邪の症状、朝の時点で38.0℃の発熱ということで、保育中に熱が上昇することが予想され、解熱剤の使用も考えられます。

解熱剤をお預かりする場合、解熱剤は頓用(症状に応じて服用する)薬なので、使用目安(何℃以上になったら使用する、何℃以上になってこどもの様子が悪ければ使用するなど)事前に確認することが必要です。

また、解熱剤は前回使用より一定時間(4時間~6時間)の間隔をあける必要がありますので、お預かり前に使用しているか(使用していればその時間も)確認します

【設問2】
(1)薬の飲ませ方の具体的な方法
(2)設定(1歳6ヶ月)に適した与薬の方法

病児保育では与薬はとても重要な場面の一つです。
初めてお預かりするお子さんにお薬を飲んでもらうためには、親御さんに事前に飲み方を聞いておくだけでなく、保育者自身もいくつか飲んでもらうための工夫を知っておくことも必要です。

web講座では、お薬の飲ませ方を乳児と幼児に分けて説明しています。
今回は1歳6ヶ月と乳児に近い幼児の設定となっています。
この場合に考えられる与薬の方法を回答します。

試験では「お薬の必要性を説明します」といった回答もありましたが、1歳6ヶ月という年齢を考えると、まだお薬の必要性を言葉で説明して理解できる年齢とはいえません。
よって、「お薬の必要性を説明する」といった回答は正答としておりません。

また、病児保育室勤務されている方で、「お子さんがあまり嫌がる場合は無理に飲ませない」「親御さんに嫌がる場合は飲ませなくてもいいか確認しておく」といったご自身の勤務先のルールを回答される方もいらっしゃいましたが、採点はweb講座の中で説明されている内容を範囲としています。

 

模範解答例

【設問1】
お薬はシロップなのか粉薬かなのかを確認します」
「予薬する量、例えばシロップだったら何cc(1回あたりの量の確認)飲むのかを確認します」
「お薬手帳か情報提供書などの薬の情報がわかるものと、お預かりする薬が同じものかを確認します」
「お薬を嫌いなこともあるので、普段、どのようにお薬を飲んでいるかを確認します」
「朝のお預かりの時の体温が38.0℃で、お預かり中、高熱になる可能性があるので、解熱剤のお預かりがあるか、ある場合は、直前の解熱剤の使用時間と何℃になったら使用するなどの使用の目安を確認します」


【設問2】
「少しの水でお団子状にして口の頬につけます」
「シロップの場合は、スポイトで少しずつ飲ませるようにします」
「液体が難しい場合は、凍らせてシャーベット状にします」
「お子さんの好きなかわいいコップやおちょこなどで飲ませてみます」
「 お薬じょうず服用ゼリーなどの投薬補助食品を使ったりします」
「 飲んだ後にジュースを飲もうねとか、おやつがあるよなどのごほうびがあることを伝えて飲む気にさせます」

 

事務局の所感

今回は、ただ覚えたことを回答するだけでなく、設定から読み取れる状況に対応した適切な回答を考える問題で、設問2の正当率がやや低い傾向がありました。

今後も新しい問題が出題される可能性は大いにありますし、過去に出題した問題も形を変えて出題される可能性があります。

認定試験の出題範囲と採点基準はweb講座の内容となっていますので、受験の際は、web講座と過去問題をバランス良く学習されることをお薦めします。


 

 

関連キーワード: ,




ページトップへ