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【発熱と解熱剤の使用】第13回資格認定試験のポイントと解説①(「 基礎的な看病の方法」より)

2019.08.07

第13回認定試験では「基礎的な看病の方法」から、「発熱」と「解熱剤の使用」をテーマとした問題を出題しました。

【出題箇所】

講義10 「基礎的な看病について理解する」

 

試験課題

【設問1】
子どもにとって発熱は必ずしも悪いことではありません。その根拠(理由)を思いつく限り挙げてください。
(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で発表  ※合計2分以内) 

【設問2】
子どもが発熱した時、解熱剤を使ったほうがよいのはどのような状況でしょうか。思いつく限り挙げてください。(制限時間:1分以内に回答用紙に記入、記入後1分以内で発表  ※合計2分以内)

 

合格の基準

この課題では、下記の2点について判定を行いました。
(1)発熱の意味を正しく理解できている
(2)解熱剤を使用したほうがよいチェックポイント(状況)について、説明できる 

 

模範解答例

(設問1)
子どもにとって発熱は必ずしも悪いことではない理由は・・・
白血球の働きが活発になるから
細菌やウイルスの活動が鈍くなるから
細菌やウイルスの増殖が抑制されるから
免疫機能が高まるから
ウイルスや細菌に対する身体の抵抗力が増すから
身体がウイルスや細菌などの侵入者と戦うための自己防御反応であるためです。

(設問2)
解熱剤を使ったほうがよい状況は、
食べたり、飲んだりすることができない、機嫌が悪い、
ぐずりがひどい、眠れない、痛みを訴えたり、苦しそうにしている
といった状況のときです。

 

ポイント解説

(設問1)
体温が上がるとウイルスや細菌の活動が鈍くなり、それらの増殖を抑制することができます。一方で体内の白血球の働きが活発になり、免疫機能が高まります。
そのため発熱はウイルスや細菌に対する体の抵抗力が増す「体の自然な反応」、すなわち自己防衛反応といえます。

病児保育を利用する保護者や保育者であっても、子どもの発熱を「悪いこと」「かわいそうなこと」として捉えている人が一定数います。
病児保育のプロである「認定病児保育スペシャリスト」には、発熱が悪いことではないことはもちろん、発熱により体内で何が起こるかの仕組みを理解し、他者に伝えることができる人にあってもらいたいと思います。

 

(設問2)
お子さんの様子をみて、38.5℃以上の発熱以外にも状況が悪い場合では、解熱剤の使用を検討します。
例えば「苦しそうにしている」、「飲めない(水分補給ができない)」、「食べられない」「機嫌が悪い時、ぐずりがひどい」、「眠れない」です。
中耳炎は耳の痛みを伴いますが、解熱剤には痛み止めの効果もあります。耳の痛みをはじめとする「痛みを訴えた」時に痛みを軽減するために解熱剤を使用することもあります。

お子さんの熱が高くても機嫌がよく、飲食に問題がないような場面では、解熱剤を使用する前にまずはクーリング(体の表面近くを走っている血管を冷やして体温を下げること)を行ってみましょう。

また、受験生の中には「朝、親御さんに確認したタイミング以外には与えません」や「医師に確認します」と述べただけで回答を終了する方もいらっしゃいました。
おそらく、ご自身の病児保育経験に基づいて回答されたのだと思います。
これらの回答も保育方針の1つとして間違いではないのですが、他の過去問題を見てもらうと分かるように、認定試験では正解が単一ということはありません。
加えて、試験の作成・採点はweb講座の内容に則って行いますので、ご自身の経験やお勤めの施設のルール等をお答えになっても正解とならない場合がございます。

 

解熱剤の使用について

認定病児保育スペシャリスト資格取得web講座では、病児保育中に体の自然な反応に対し、”むやみに解熱剤で熱を下げることは避けたほうがよい”としています。
また、解熱剤は対処薬であって、なるべく親御さんに使ってもらうのがベストという考え方もあります。

病児保育中にまず大切なことは、保育者がお子さんの様子をしっかり観察することです。
もちろん設問2にあるような、解熱剤を使用したほうがよい状況(チェックポイント)では、親御さんに連絡して了承を得た上で解熱剤を使用することもあります。
熱上昇の際の解熱剤の使用については家庭によって認識が違う場合も多いので、朝の引き継ぎ時に十分な確認も必要です。

病児保育中の解熱剤の利用は預け先によって、さまざまです。
施設型の病児保育では、解熱剤を必ず持参する施設、解熱剤を使用する可能性のあるお子さんは利用できない施設など、施設によって対応が異なります。
利用を考えている方は利用先の施設に事前にご確認いただくとよいでしょう。

 

事務局の所感

今回の課題は、過去の試験でも近い内容の問題があったため正答率は比較的高かったですが、内容を理解している人と曖昧な人との間に得点の差が見られました。

過去問題を勉強する際にも、回答を暗記するだけでなく、なぜそのような回答になるのか、質問は何を問うているのかを理解する学習が必要です。

 

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