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【与薬時のリスク】第14回資格認定試験のポイントと解説②(「病児保育におけるリスクマネジメント」)

2020.02.28

第14回認定試験課題2では、「病児保育におけるリスクマネジメント」より、「与薬時のリスク」に関して出題しました。

※出題箇所
Web講座:講義11後半「事故の種類別の対応策」14:00頃~

 

試験課題2

※出題箇所
Web講座:講義11後半「事故の種類別の対応策」14:00頃~

【設定】
今日あなたは、「山田一郎」くんのお宅で病児保育をしています。
お預かりした薬を飲ませた直後、薬の袋に「山田次郎」と書かれていたことに気が付きました。

【設問1】
このような誤薬を防ぐために、薬を飲ませる時に何をするべきだったと思いますか。

<記入> 制限時間:1分
薬を飲ませる時にするべき対応を補助用紙に記入してください。
記入が終わりましたら、「終わりました」と告げてください。

<回答> 制限時間:1分
補助用紙に記入した内容をもとに口頭で回答してください。
回答が終わりましたら、「終わりました」と告げてください。

【設問2】
与薬において、以下のような場合、どのように対応しますか。

① お子さんが嫌がったり泣いたりして薬を飲まない場合
② お子さんが薬を吐き出してしまった場合
③ 与薬後、お子さんの様子がおかしい場合

<記入> 制限時間:2分
①~③、それぞれの場合の対応を補助用紙に記入してください。
記入が終わりましたら、「終わりました」と告げてください。

<回答> 制限時間:1分30秒
補助用紙に記入した内容をもとに口頭で回答してください。
回答は「①は◯◯、②は◯◯」とお答えください。
回答が終わりましたら、「終わりました」と告げてください。

 

合格の基準

●誤薬を防ぐために「薬を飲ませる時」に行うべきことを理解している
●与薬時に起こりうる各場面に対応できる

 

模範解答例

【設問1】
与薬依頼書やお薬手帳などの情報を目で見て、声に出して確認します。
また、子どもの名前を呼んで確認をしてから飲ませます。

【設問2】
① お子さんが嫌がったり泣いたりして薬を飲まない場合
落ち着くのを待ちます。
飲ませ方を工夫します。 ※「飲んだ後のごほうびを示す」「薬を飲む意味を説明する」など具体的な工夫を挙げても可。ただし、挙げた数に応じた加点はなし。

② お子さんが薬を吐き出してしまった場合
薬の追加はせず、吐き出した量を保護者に伝えます。

③与薬後、お子さんの様子がおかしい場合
かかりつけ医の指示を受けます。
保護者に報告します。

 

ポイント解説

【設問1】
誤薬は、病児保育ならではのアクシデントです。
今回は、訪問型病児保育の設定のため、与薬を他の者に依頼することができません。保育者である自分自身が行う必要があります。
その状況下で、設問文にある「薬を飲ませる時」において、誤薬を防ぐために何をすべきだったかを問うています。

 

【設問2】
この設問では、与薬時に起こりやすく、アクシデントに繋がりうる3つのケースの対応方法について出題しました。

①は、「お子さんが薬を飲むのを嫌がった場合、飲ませるための工夫としてどのようなことがありますか」という聞き方で、過去にも部分的に出題されていますが、今回は「飲ませ方の工夫にはどのようなものがあるか」ではなく、「どのように対応しますか」と聞き方が異なる点に注意が必要でした。

飲ませ方の工夫を挙げることだけに引っ張られず、別の対応(落ち着くまで待つ)を思いつけたか、設問の制限時間から、②,③の回答に割く時間を考慮できていたかが、合否を分けるポイントになりました。

②については、さらに薬を追加して与える過剰摂取になります。
薬の追加はせず、吐いてしまった量を記録して保護者に報告しましょう。

③では、普段と異なる様子が見られた場合、まずはお子さんの状況をかかりつけ医に相談して指示を受けます。その後、お子さんの様子や受診の結果について保護者に報告・相談しましょう。

 

事務局の所感

(設問1)
与薬時ではなく、「朝の引き継ぎ時に保護者ときちんと確認すべきだった」といった回答をされる受験者が多数いらっしゃいました。

引き継ぎ時に保護者との確認をしっかり行うことは大切ですが、それはもちろんのこととして、保育中の、施設型のように複数のスタッフでのダブルチェックができない状況で、どのように誤薬を防ぐかを問う意図で出題をしています。

よって、設問文に「薬を飲ませる時に~」と表記している通り、与薬時に関する回答のみを採点対象としています。

 

(設問2)
設問2では、時間内に、「①~③まで3つの場合への対応」を答えていただく必要がありましたが、このうち①の場合の回答(飲ませるための工夫を多く挙げること)に制限時間の大半を使ってしまい、②,③の回答中に時間切れとなってしまう方が多く見られました。

過去に「お子さんが薬を飲むのを嫌がった場合、飲ませるための工夫としてどのようなことがありますか」という似た問題を出題したことがあったため、過去問題を勉強されてきた方は「同じ問題が出た!」と意識が引っ張られてしまったところがあるかもしれません。
この設問においては、そうした先入観にとらわれず、

・1分30秒の制限時間で、①~③まで3つの場合の回答をする必要があることから、「1つの場合につきおよそ30秒しかかけられない」
・「どのように対応しますか」という問いに対し、「飲ませ方を工夫する」以外の回答を思い出せたか

が合否を分けるポイントとなりました。





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