【感染予防のキホンのキ!】手洗いを徹底しよう 第1回資格認定試験のポイントと解説③(「感染予防」より)
2013.11.06
こんにちは、JaSCA事務局です。
公式webサイトで発信している感染症情報はご覧いただけてますか?
―手足口病
―感染性胃腸炎
―RSウィルス
これらの感染症はみんな、感染予防の方法には「手洗い」が出てきます。
今回は「手洗い」の重要性、正しい方法についてご案内します。
第1回の認定病児保育スペシャリスト資格認定試験(2次試験)でも出題したこのテーマ。
「正しい手洗い」について理解しましょう。
*なぜ手洗いが必要なのか?
*手洗いはきちんとできているか?
*正しい手洗いの仕方
なぜ手洗いが必要なのか?
「接触感染」を知っていますか?
病気に罹患した人の咳・くしゃみなどによって、体内にあるウィルスや細菌などの病原体が体外に放出されます。
この咳・くしゃみなどを手で受け止めて、そのまま手を洗わないうちにドアノブや吊り革などを触ったりしていませんか?
そのドアノブや吊り革を他の人が触り、その手を目・鼻・口などの粘膜に触れることで感染することを「接触感染」といいます。
いまいちイメージが湧かない、という方はぜひこちらの動画(イギリス・NHSのテレビCM)を見てみてください。
http://www.nhs.uk/Video/Pages/catch-it-bin-it-kill-it.aspx
咳・くしゃみをした後、鼻をかんだ後、目・鼻・口などに触れた後など、1アクション1ウォッシュの習慣を心がけましょう。
手洗いはきちんとできているか?
手洗いくらいできてるよ、石鹸も使ってるし、ちゃんとごしごし洗ってるし。
そうお思いの方も多いことでしょう。
では、実際に汚れが落ちているか、チェックした事はありますか?
きちんと洗えてる。そう思っていても、手洗い検査器で確認すると、案外手洗いが難しいことを実感します。
実際に、手洗い検査器でチェックした画像を紹介します。
※手洗い検査器は、専用のジェルを付けた手を洗い、ブラックライトを当てることでジェルの落ちていない部分が光ります。
画像の青白く光っている部分が、手洗いが不十分な個所です。
このように、きちんと洗ったつもりでいても、実際には汚れが落ちきれていないこともあります。
ではどのように洗えばいいのでしょうか。
正しい手洗いの仕方
手洗いが不十分になりやすい箇所は
・爪のまわり(爪は短く切っておきましょう)
・指の間
・親指
・手首
です。
左右の手をこすり合わせて指の間・親指をしっかり洗い、片手でもう一方の手首をつかんでしっかり洗います。
また、爪の周りは手のひらに指先を立ててこすって洗うか、ブラシを使って汚れを落としましょう。
2013年7月に行われた第1回認定試験では、この4か所がきれいになっているかをチェックポイントとして採点しました。
また、手洗い後に水分をしっかり拭かないことによって、ひび割れ・かさつき・ささくれなど手荒れの状態になってしまうと、その傷から病原体が入り込んでしまいます。手洗い後はしっかりと使い捨てのペーパータオルで水分を拭き取り、完全に手指を乾かしましょう。タオルの共有は厳禁です。
ブラシを使って爪の周りを洗う際も、ブラシによって手指を傷つけることの無いように気を付けましょう。
詳しい手洗いの仕方はこちらで紹介しています。
【感染予防の基本】正しい手洗いをマスターしよう!
認定病児保育スペシャリスト資格取得web講座では、この手洗いの手順を動画で指導しています。
また、公式テキストでも紹介していますので、ご覧ください。
関連キーワード: インフルエンザ, 感染予防, 感染症, 手洗い