インフルエンザの裏で大流行!溶連菌感染症&おたふく風邪にご注意ください!
2016.02.17
2月15日、厚生労働省からインフルエンザの流行が「警報レベル」に達した、と発表されました。
今年は暖冬の影響もあり、流行の開始が例年より1ヵ月ほど遅れ、ここひと月で一気に感染が拡大しています。
しかし、冬に流行する病気はインフルエンザだけではありません。
今年、インフルエンザの裏で歴史的流行をみせている感染症があります。
「溶連菌感染症」と「おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)」です。
溶連菌感染症
溶連菌感染症も昨年1年の患者数が、過去10年間で最高値を記録するなど、今年も大流行になる兆しがあります。
溶連菌感染症は抗生物質(抗菌薬)を内服し24時間が経過することで感染力が低下し、受診日の翌々日には登園も可能になりますが、気をつけたいのは、それで完治ではないことです。
あくまで小康状態であり、抗生物質の内服を止めると再発や重大な合併症を巻き起こす恐れがあります。抗生物質は症状がおさまっても、処方どおりに10日~2週間の間、継続して飲ませることが重要です。医療機関の再受診(尿検査)もお忘れなく。
▼溶連菌感染症の詳細はこちら▼
http://sickchild-care.jp/point/2922/
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
おたふくかぜは3~4年の周期で流行することで知られています。
国立感染症研究所によると、今年に入って流行が拡大し、1月初旬における全国の患者数が2011年7月以来の数に達し、約4年半ぶりの流行をみせているようです。
主な感染経路は、インフルエンザと同じく「飛まつ感染」あるいは「接触感染」です。
・日常的にマスクを着用する
・正しい手洗い
・適切な湿度
などより一層の予防に努めましょう。
ワクチンの接種も有効な予防方法です。
1歳から受けることができますが、1回の接種だけでは十分な免疫を獲得できないため、3-5年後に2回目の接種が必要です。
▼おたふくかぜの感染期間など詳細はこちら▼
http://sickchild-care.jp/point/9710/#sec08
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