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【関東、関西で流行拡大中!】 例年と異なる流行パターンの麻しん(はしか)について学ぼう!

2016.09.27

3分でわかる認定病児保育スペシャリスト

麻しん(はしか)の予防

「1歳のお誕生日にMRワクチンを!」という標語を、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

麻しんは感染力が強く、空気感染するので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種が最も有効です。

日本における定期予防接種は、2006年度から原則として「麻しん風しん混合(MR)ワクチン」を用いて、第1期(1歳児)、第2期(小学校就学前の1年間)の2回接種
を実施しています。

保育所では、入所児の予防接種履歴を定期的に確認し、定期接種の対象であるにも関わらず決められた回数の予防接種を受けていない場合には、保護者に向けて積極的に接種を勧奨する姿勢が大切です。

麻しん予防接種

出典:「麻しん予防接種ポスター」(厚生労働省)より一部抜粋

ワクチンを1回接種することで95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができるといわれています。また、2回目の接種で1回目の接種では免疫がつかなかった5%未満の人に免疫をつけることができます。さらに接種後、年数の経過とともに、免疫が低下してきた人に対して、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。

ワクチン接種による免疫は、接種後1週間ほどするとできはじめます。生後6ヶ月以上の子どもの場合は、発症者に接触した後72時間以内にワクチンを接種することで、発症の予防、症状の軽減が期待できます(緊急接種)。

一方で、大人がワクチンを接種する場合、接種後2ヶ月は妊娠を避けるなどの注意が必要です。

また、妊娠中に麻しんに感染すると、流産や早産を起こす可能性があります。妊娠中の場合はワクチンを接種することができません。麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。

麻しん(はしか)の治療法

特別な治療法はなく、つらい症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。合併症がなければ、主な症状は発症から10日間ほどすると回復に向かっていきます。

免疫機能が低下してしまうため、2次感染が起こりやすく、注意が必要です。「中耳炎」、「肺炎」、「熱性けいれん」、「脳炎」を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症するといわれています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人といわれており、入院加療が必要となることも少なくありません。

麻しんウイルスが脳内で持続感染し、数年の潜伏期間を経て、脳の炎症(脳炎)を起こす「SSPE(亜急性硬化性全脳炎)」を発症することもあります。SSPE発症後は数ヶ月から数年の経過(亜急性)で神経症状が進行し、中枢神経に影響を及ぼす後遺症を残すことがあります。発症率は麻しんを発症した人の数万人に1人、日本での年間発症数は年間数人ではありますが、学童期の発症が全体の80%を占めていることに注意が必要です。

麻しん(はしか)の感染期間(いつから保育園・学校に行けるの?)

学校保健安全法では、解熱した後3日間経過するまでは出席停止期間となります。発症から10日間程度は38度以上の熱が続きますので、最低でも発症から2週間以内の登園・登校は難しいでしょう。病状によっては、さらに長期に及ぶこともあります。感染の拡大を防ぐためにも必ず医師の診断を受けてから登園・登校するようにしましょう。

保育所・幼稚園で気をつけること

・入園前に、ワクチン接種歴、麻しん既往歴を母子健康手帳で確認し、1歳以上の未接種、未罹患児にはワクチン接種を勧奨します。入園後にワクチン接種状況を再度確認し、未接種であれば、ワクチン接種を勧奨します。

・麻しんウイルスの感染力は非常に強いため、1人でも発症したら、すぐに他の児童の予防接種歴、罹患歴を確認し、1歳以上の未接種かつ未罹患児にはかかりつけ医と相談するよう指導する必要があります。また、予防の欄で記載しましたが、生後6ヶ月以上の子どもの場合は、発症者に接触した後72時間以内にワクチンを接種することで、発症の予防、症状の軽減が期待できます(緊急接種)。

日本病児保育協会では、定期的に感染症の記事を発信しています。記事の更新はメールニュース等でお伝えしています。

病児保育 感染症情報 メール

 

今回の記事は
国立感染症研究所ホームページ2012年度改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省)麻しんに関するQ&A(厚生労働省)学校における麻しん対策ガイドライン(文部科学省)難病情報センター(公益財団法人難病医学研究財団)などをもとに当協会が作成し、ほしこどもおとなクリニック院長 星礼一先生にご指導いただき作成した2014年版の記事をリライトしたものです。

▼星礼一先生へのインタビュー記事はこちら

 

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