早めの予防・対策を!2016年 冬の感染症まとめ
2016.10.28
今年も早いものであと2ヶ月。季節も秋から冬へ移ろうとしています。
この時期に気になるのは、やはり「子どもの感染症」。
本格的な冬を前に、「冬に流行する感染症」をおさらいしましょう!
この記事の目次
感染対策の基本は手洗いうがい、そして温湿度管理
溶連菌感染症
感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)
インフルエンザ
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
水痘(水ぼうそう)
RSウイルス
マイコプラズマ肺炎
かぜ感染症
年間を通した感染症の流行時期はこちらでチェック!
感染対策の基本は手洗いうがい、そして温湿度管理
どの感染症も、感染予防の基本は手洗いやうがいです。
そして乾燥しがちなこの季節は、ウイルスが浮遊しやすくなるため、感染が広がりやすくなります。
暖房や加湿器などを用いて適切な温度湿度を保ちつつ、時々換気も行うようにしましょう。
溶連菌感染症
38~39℃の熱とのどの痛みと嘔吐から症状が始まる溶連菌感染症。
冬に流行し、春から初夏にかけても流行します。今のうちに要チェック!
⇒【これを見ておけば大丈夫!】溶連菌感染症~完治までは2~3週間かかります!
感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)
11月から1月ごろまではノロウイルス、2月から4月ごろまではロタウイルス、とリレーのように流行が続きます。
いざ嘔吐などが発生した際のため、保育所や病児保育室では毎朝、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作って備えておくようにすると良いでしょう。
⇒【2015年版】新型ノロウイルスが大流行の兆し!予防方法やケアポイントをチェック!!
⇒【突然の吐き気は感染性胃腸炎をうたがえ!】ノロからロタへ、まるでリレーのように!~冬に流行する感染性胃腸炎対策~
⇒【ノロウイルスをやっつけろ!】家にある物で簡単にできる次亜塩素酸ナトリウム消毒液のつくりかた
インフルエンザ
冬の代表的な感染症であるインフルエンザ。12月ごろに流行が始まり、4~5月まで続きます。
今年はこの時期から過去5年の平均に比べてかなり多くの感染報告があり(※)、大流行が予想されます。
感染予防には早めのワクチン接種と併せて、手洗いうがいなどを徹底するようにしましょう。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
耳下腺(耳の下)が腫れ、38℃台の発熱を伴います。
年間通していつでも見られる感染症ですが、初冬から春にかけて、まさにこれからが流行シーズンです。
こちらも現時点で過去5年の平均に比べてかなり多くの感染が報告されています。(※)
感染力が強く、保育所内で広まりやすい感染症です。
※厚生労働省 国立感染症研究所 感染症週報第40週より
⇒合併症のことも知っておきたい感染症~流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)~
水痘(水ぼうそう)
こちらも年間通していつでも見られる感染症ですが、12月ごろから流行します。
発熱と、全身に強いかゆみを伴う発疹が特徴です。
⇒【水痘(水ぼうそう)】5分で読める!対水ぼうそう3つのポイントと、基礎知識まとめ
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症は秋~冬場に流行する感染症です。
1歳未満の乳児は重症化することもあるため、感染しないよう細心の注意が必要です。
今年は過去10年で最多の感染数が報告されています。
⇒風邪かな?と思ったら要注意!乳児に感染させてはいけない「RSウイルス感染症」
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は秋~冬にかけて流行しますが、1年を通してみられます。
潜伏期間が長く、普通の風邪と見分けがつきにくいのが特徴です。
⇒保育所での集団発生が起こりやすいのに、あまり知られていない!?マイコプラズマ肺炎
かぜ症候群
子どもの病気で最も診断されることが多いのがこの「かぜ」だと思います。
ただの「かぜ」だと侮ってはいけません。RSウイルス感染症やマイコプラズマ肺炎のように「かぜ」に似た違う病気かもしれませんし、合併症を引き起こす可能性もあります。
この機会に「かぜ」のケアポイント等を確認しましょう。
⇒【保育園で症候群サーベイランスの取り組みを】子どもを「かぜ症候群」から守ろう!
年間を通した感染症の流行時期はこちらでチェック!
⇒いつ!?どんな病気にかかる!?子どもに多い病気の年間カレンダー
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