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【現在流行警報発令中!】 今こそ、麻しん(はしか)について学ぼう!

2014.06.10

3分でわかる認定病児保育スペシャリスト

「麻しん」(一般的には「はしか」とも呼ばれます)は、高熱、全身の発しんを特徴とするウイルス感染症です。子どもにとって麻しん(はしか)は重症度の高い疾患であり、また近年では成人での発症も問題になっているため、積極的に予防に取り組むことがとても重要です。

日本では1976(昭和51)年6月から予防接種法に基づく予防接種の対象疾病に位置づけられています。麻しんは十数年前には外来でよくみられる病気でした。これはその当時の予防接種率が60~70%にとどまっていたことと無関係ではありません。現在、子どもには2回の定期接種があります。「なぜ予防接種が2回必要なのか」も含めて、麻しん(はしか)について必要な知識をご紹介していきます。

 

~この記事のもくじ~
1ページ目
・麻しん(はしか)とは?

・麻しん(はしか)の特徴とポイント
・麻しん(はしか)の流行時期
・麻しん(はしか)にかかりやすい年齢
2ページ目
・麻しん(はしか)の感染経路
・麻しん(はしか)の症状
・麻しん(はしか)の潜伏期間
3ページ目
・麻しん(はしか)の予防
・麻しん(はしか)の治療法
・麻しん(はしか)の感染期間(いつから保育園・学校に行けるの?)
・保育所・幼稚園で気をつけること

 

麻しん(はしか)とは?

麻しんウイルスによって起きる急性の全身感染症です。

麻しん(はしか)の特徴とポイント

・二峰性の発熱
・死亡率が1000人に1人
・発しん同士がくっつく(癒合)
・感染力が非常に強い

発熱は二峰性(にほうせい)を示します。発症当初の発熱が一旦下がるものの、発しんとともに再び発熱します。10日間以上38度以上の高熱が続くことで体力を消耗、免疫機能も低下してしまう感染症です。このため、中耳炎、肺炎、熱性けいれん、脳炎といった合併症が起こりやすい特徴があります。死亡率は1,000人に1といわれています。

発しんの特徴としては、発しん同士がくっつき(癒合)合い大きくなり、皮膚がまだら模様になります。(麻しんと症状の似ている風疹では発しんが麻しんより小さく、癒合することもあまりありません。)

感染力が最も強い期間(カタル期)の症状は風邪に似ているため、知らないうちにまわりにうつしてしまっている可能性があります。感染力はきわめて強く、免疫のない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています。

「ワクチン接種(麻しん風しん混合)」で、ほとんどの人が免疫をつけ、予防することができます。子どもは第1期(1歳児)、第2期(小学校就学前の1年間)の2回定期接種があります。

2014年の麻しんの特徴としては、海外旅行等による輸入麻しんが増えており、全国各地で小規模の感染拡大が起こっています。

麻しん(はしか)の流行時期

春から初夏にかけて流行がみられます。

麻しん発生動向調査(国立感染症研究所)の2014年第1~21週の速報(2013年12月30日~2014年5月28日に診断されたもの)における麻しん累積報告数は343例です。5月半ばの時点で昨年2013年1年間の累積報告数232例を大幅に上回っています。

麻しん(はしか)にかかりやすい年齢

前出の麻しん発生動向調査によると、報告数の半数は15歳未満の子どもです。さらに詳しくみると、最も報告割合が多いのは「1~4歳」の19%です。予防接種が始まる前の「0歳」も11%みられ、病児保育を利用する機会の多い4歳以下の子どもで発症の3割を占めていることがわかります。一方で、20~30代の発症も4割近く(38%)報告されており、決して子どもだけの感染症ではないということを認識する必要があります。

年齢別報告数割合

出典:国立感染症研究所 感染症発生動向調査(2014年5月28日現在)

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