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【急性中耳炎】普段の生活から予防しよう。症状、原因、応急処置を確認!

2014.08.04

3分でわかる認定病児保育スペシャリスト

今回は中耳炎の中でも代表的な急性中耳炎について解説します。
風邪とセットでかかりやすいため、風邪の予防に加え、急性中耳炎の予防も同時に行う必要があります。では、普段の生活で中耳炎を予防すればどのようにすればいいのか、原因症状予防を中心に解説していきます。

急性中耳炎の鼓膜正常な鼓膜

左 急性中耳炎の鼓膜(Wikipedia記事「中耳炎」より引用)
右 正常な鼓膜

~この記事のもくじ~

急性中耳炎とは?
急性中耳炎の原因
急性中耳炎のよく認められる時期
急性中耳炎には何才ころまでかかりやすいか
急性中耳炎の症状
急性中耳炎の応急処置
急性中耳炎の予防

急性中耳炎とは

中耳炎とは、中耳に炎症が起こる病気であり、多くは急性中耳炎のことを指します。

耳の構造(断面)

細菌感染であることが多いですが、ウイルス感染の場合も有ります。
今回は中耳炎の中で最も多い、急性中耳炎の原因、症状、予防方法を解説します。

 

急性中耳炎の原因

風邪がきっかけで増えた菌を含む鼻水が、鼻から耳に流れ込むことが原因となります。
プールやお風呂などの水を口や鼻を経由して耳に流れ込むことが原因となるケースも有ります。

 

急性中耳炎のよく認められる時期

風邪との合併症になることが多いため、風邪の流行しやすい冬や、
入園シーズンの春に多く認められます。
しかし冬以外にも風邪を認めるのと同様、急性中耳炎も冬以外にも認められます。

 

急性中耳炎には何才ころまでかかりやすいか

10 歳頃にはかかりにくくなることが多いです。アデノイドが小さくなり、抵抗力が高まるためです。
耳管が幼少時に比較し長くなり、鼻から中耳への鼻汁等の流れ込みが少なくなることも
関係しています。

 

急性中耳炎の症状

耳痛耳だれ発熱耳閉感(耳をふさがれたような感じ)などが多く見られます。

小さな子どもでは耳痛を訴えることができず原因不明の発熱や、機嫌が悪くなることもあります。
原因不明の高熱を出したときは、一応急性中耳炎を考えてください。

また、麻しん(はしか)による全身免疫力の低下により、合併症として発生することもあります。

 

急性中耳炎の応急処置

鼻の通りを良くし、痛みを和らげてあげる処置がよいでしょう。

1.耳だれが出ているときは
こすらずにガーゼなどで拭き取りましょう。
そのままにしておくと肌に炎症を起こす場合があります。

2.寝かせずに、座らせるか立たせる
鼻の通りが良くなって痛みがやわらぐ場合があります。

3.痛い側の耳の後ろを冷やす
痛みは冷やしてあげるとやわらぐ場合があります。
保冷剤や氷を使う場合は冷え過ぎないようにタオルで包んでください。

 

急性中耳炎の予防

急性中耳炎は風邪を引いたときの合併症として発症しますので、風邪を引いたときには
以下の点に注意しましょう。

鼻の中をきれいにする

風邪を引いた時の黄色や緑の鼻水は中耳炎の原因になる細菌が混ざっていることが多いので、
なるべく鼻水をすすらせないで、こまめに鼻をかませます。
鼻をかませるときは、両方同時ではなく、片方ずつしっかりかませてあげましょう。
鼻をかめない乳幼児は鼻水吸引器を使います。

※口で直接鼻汁を吸い取ったり、鼻汁をためる構造をもたないチューブを通して
口で吸うタイプの物は、保護者に細菌が感染するので緊急時以外は避けましょう。
急性中耳炎対策のために家庭用の電動鼻水吸引器を使っている方もいます。

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今回の記事は、栃木県鹿沼市にある「おがわ病児保育室」の責任者であり、
「小川こどもクリニック」の院長である小川真司先生に監修いただきました。

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