【ほっとせいの病児保育入門塾】~施設型病児保育の一日が知りたい!~
2014.11.28
ほっとせい大先生の病児保育入門塾、前回は「病児保育ってどんな種類があるの?」という病児保育の疑問にしのちゃんの実習体験をおりまぜながらほっとせい大先生がお答えしました。
今回は前回でてきた「施設型病児保育」について、さらに詳しくほっとせい大先生が解説してくれます。
第2回病児保育入門塾、開講です。
施設型病児保育の特徴
しのちゃん、お久しぶり。今日は「施設型」の病児保育について一緒に勉強していきましょうね。認定病児保育スペシャリストの公式テキストは読んできたかしら?今日話すことは、第4章「病児保育の1日」に関連の深い内容よ。
はい!読んできました。よろしくお願いします!
まず、前回の授業のおさらいだけれど、施設型は訪問型と主に何が違うのかしら?
施設型は訪問型よりも人も設備も整っている環境だよね。特に病院が併設されている病児保育施設では保育士だけでなく、看護師や医師がいるから病状の急変にも即対応することができるわよね。施設では病状が異なる数人の子どもを預かることもあるから、子どもの病状に合わせて保育をするために、安静室や隔離室が用意されていることが多いよね。
そうね。訪問型のおうちでの保育よりも、施設型の方が病児保育に適した環境は整っているわ。スタッフも保育士のほか、医師や看護師などの専門職がチームを組む場合が多いから、子どもの状態の急変時などにも対応できるし、その点とても安心して子どもを預けられるわね。
でも、お子さんにとっても親御さんにとっても慣れない環境よね。朝の忙しい時間に病気の子どもを施設に送りに行くのは親御さんにとって負担になっちゃうね。
その通りよ。前回の授業の内容をしっかり理解できているわね!
施設型病児保育の一日
まず、これをみて。一般的な病児保育の1日のながれよ。
(出典:認定病児保育スペシャリスト資格取得web講座 【講義5】病児保育の1日の流れ)
この流れを念頭におきつつ、一緒に施設型での一日を施設に潜入して見てきましょう~。
初めての病児保育施設、楽しみ♪
お預かり前
まずは親御さんがお子さんを連れてくる前に、当日のお預かり状況を確認しているわね。その日の保育計画も立てているわ。
通常の保育施設では、一日の流れはパターン化されているけれど、病児保育はより柔軟な保育が求められるのね。
それとお子さんがみえる前にお掃除などをして施設を整えることも施設型での大切なお仕事よ。
朝の引き継ぎ
親御さんとお子さんがぞくぞく到着してきたわ。開始の引き継ぎね。開始の引き継ぎは訪問型も同じだけれど、出勤前の短い時間の中で、正確にお子さんの状況を聞き取らなければならないわ。それと、慣れない保育者にお子さんを預ける親御さんに、安心感を与えることも病児保育の一環よ。
開始の引き継ぎはスピード・正確さ・丁寧さが必要なのね。
午前中
施設型では訪問型と違い、基本的に受診させてからのお預かりだから、保育者がお子さんを医療機関に受診させに行くことはないわ。午前中はお子さんの発達段階や病状に合わせての自由遊びが中心ね。
熱がでていても意外とみんな元気なのね。でもまだ不安でぐずぐずしてる子もいるね。
午前中はまだ初めての環境に慣れていなくて不安なお子さんも多いわ。そんなお子さんには安心できるように抱っこなどスキンシップをとることも大事よ。保育者さん、お子さんが「ほっ」と安心して遊んだりゆっくりできるように促してあげているわね。
保育スタッフさんの連携がばっちりだね!その子その子に合わせてスタッフさん同士が上手く連携している様子がわかるわ。
施設型では多数の病状の違うお子さんを預かるから、スタッフ間の連携がとても大切なのよ。
お昼ごはん
そろそろお昼の時間だね。私もお腹空いてきちゃった・・・。
ここの施設ではお昼ごはんは親御さんに持参してもらっていたわね。施設によってはお子さんの病状に合わせてお昼を調理するところもあるのよ。
みんな食べられているみたいだけど、あの子だけ、あまり食べたがってないみたい。大丈夫かしら。
みんなが食べられていても、病状は様々だから、食欲がなさそうな場合は無理に食べさせる必要はないわ。ただ、水分だけは工夫しながらきちんと与えるのよ。
あと医師からのお薬がある子には、投薬量や時間をきちんと守って投薬してちょうだいね。
お昼寝
ご飯を食べて眠くなってきた子もいるみたいね。
これは訪問型でも施設型でも同様ね。寝ている時でも病状の変化は見逃さないようにね。
おやつ
みんなお昼寝から起きてきた!まだ寝ている子もいるけれど。
長めに寝ている子には、水分補給を忘れないようにね。お昼寝中、それも病気の時は一層たくさん汗をかくから、お昼寝から目が覚めたら体を拭いて着替えさせてあげましょう。それと、水分摂取をしっかりね。実はおやつの時間の大切な役割は水分補給なのよ。
私も実習中にとっても気をつけていたけれど、訪問型でも施設型でも早く回復するために、水分補給を常に促すことは重要ね。
午後
おやつの後は親御さんのお迎えまで、病状に合わせた自由遊びね。
午前中同様にその子の発達段階や病状に合わせた遊びを促してあげてね。体調が悪そうなら横になったまま絵本を読み聞かせしてあげたり、安静にできるようにね。
熱が高くてもあまりつらそうにしてない子もいるし、午前中はたくさん遊んでいた子が午後には少しぐったりしている子もいるわね。子どもの病状を細かく把握してチームで対応することがとても大切よ。
帰りの引き継ぎ
そろそろお迎えの時間かしら。保育スタッフさんたち、一日の保育記録の記入をすませて引き継ぎの準備をしているわね。
施設型の引き継ぎも訪問型と同じで、一日の症状の経過などを親御さんに詳しくお伝えするのよね。
症状の経過だけでなく、どのように遊んでいたかも交えて一日の過ごし方を伝えてあげてね。病気でも遊んですごせたり、楽しく食事をとれたりした様子を知れると、親御さんも安心するわよね。
無事に今日のお預かりが終わったね!保育スタッフさんたち、あとは報告書を書いたりお掃除したり、もう少しで怒涛の一日が終わるね。気が抜けない日々だけど、お子さんの笑顔や親御さんの「ありがとう」という言葉が一日の疲れもふっ飛ばしてくれるよね。
しのちゃんの実習は訪問型だったけれど、これで施設型の病児保育も理解が深まったかしら。
うん!施設でも実習してみたいと思っていたけど、だいぶ施設型のことがわかったよ。
授業後・・・
そういえば、この間友達に資格をとりたいって言われたの!けど学生で今お金がないみたいなんだけど、少し安くならない・・・よね?
あら!言ってなかったかしら?JaSCAがお友達紹介キャンペーンをやっているわよ!お友達だけじゃなくて、しのちゃんもプレゼントもらえるのよ~。ぜひお友達に言ってみてね。
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