【平成25年度 保育士試験】で「エピペン」「病児保育」に関する問題が出題されました!
2013.08.12
平成25年度 保育士試験に「エピペン」「病児保育」に関する問題が出題されました!
みなさんこんにちは!事務局の斉藤です。
この週末は、各地で最高気温40度を超える猛暑でしたが、そんな中、平成25年度の保育士の1次試験が実施されました。保育士が国家資格になったのは平成15年の秋。今年の試験は国家資格になってから10回目の節目の試験ですね。
受験者数は平成21年以降、増加していて、昨年は初めて5万人を超える受験者数を記録しています。
おそらく今年は、それ以上の方々が、保育士試験に臨んだのではないでしょうか。
1次試験は9科目の筆記試験(選択式)で行われます。
※各科目の内容は記事の最下部にあります
このうち、病児保育に特に関わりが深い「子どもの保健」の問題のなかに、当協会がセミナーの題材として取り上げたことのある「エピペン」に関する問題が出題されました!
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【問8】次の文は食物アレルギーに関する記述である。不適切な記述をひとつ選びなさい。
1.食物アレルギーとは、特定の食物を摂取した後に、免疫学的機序を介して皮膚・呼吸器・消火器あるいは全身性に生じる症状のことをいう
2.原因となる食物は多岐にわたるが、保育所で除去されている食物は、鶏卵や乳製品などが多い
3.皮膚・粘膜症状が比較的多いが、複数の臓器に症状が出現する状態をアナフィラキシーと呼ぶ
4.保育所でアナフィラキシーなどの重篤な反応が起きた場合、適切な処置をするとともに速やかに医療機関に救急搬送することが基本である
5.心臓の働きを強めたり、血圧を上げたり、気管・気管支など気道を拡張する作用のある「エピペン」は、保育所では使用してはならない
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セミナーに参加されたみなさん、そして当協会のホームページ等をいつもご覧いただいているみなさんなら、もうお分かりですよね?こたえは「5番」です。
食物アレルギーは子どもの患者も多いため、学校や保育所の職員などが本人に代わってエピペンを使用できます。いざという時に慌てず落ち着いてエピペンを注射できるように、「正しい知識」を持つことが大切です。
>エピペンに関する記事はこちら
●【エピペン注射のタイミングを具体的な症状で判断】日本小児アレルギー学会がエピペン使用基準を発表
http://sickchild-care.jp/reference/1289/
●「アナフィラキシーが起きてしまったら!子どもの命を救う 実践エピペンの打ち方」
http://sickchild-care.jp/activity/255/
このほか、「社会福祉」の科目でも「病児保育」についての出題がありました。
国家試験である保育士試験に出題される意味は、大きいと考えます。
これから保育士を目指す方には、「病児保育」は保育の一部として、欠かせない知識なのです。
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保育士試験 各科目の出題内容
1.保育原理
保育の意義及び保育の内容や方法について体系的に理解しているかどうかを問われる科目
保育所保育指針の内容から、現代における保育の課題まで幅広く出題される
2.教育原理
教育に関する基本的概念、教育における実践原理を体系的に理解しているかどうかが問われる科目
教育の思想や制度について、また、児童福祉等との関連性や教育を巡る現代的課題に関しても出題される
3.社会的養護
現代社会における社会的養護の意義と役割について体系的に理解しているかどうかが問われる科目
社会的養護の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、児童及び社会的養護をとりまく状況や家庭的養護、施設養護の援助の実際について、また、保育との関連性や社会的養護を巡る現代的課題に関しても出題される
4.児童家庭福祉
現代社会における児童家庭福祉の意義と役割について体系的に理解しているかどうかが問われる科目
児童家庭福祉の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、児童及び家庭をとりまく状況や児童家庭福祉の実際について、また、保育との関連性や児童家庭福祉を巡る現代的課題に関しても出題される
5.社会福祉
社会福祉全般に関して、その理念体系を理解しているかどうかが問われる科目
社会福祉の理念・制度の体系を概括的に理解しているかという点のほか、その背景となっている社会の動向、社会保障等の関連制度の概要、利用者の保護にかかわる仕組みや相談援助等について、また、児童家庭福祉との関連性や社会福祉を巡る現代的課題に関しても出題される
6.保育の心理学
保育実践にかかわる心理学の知識や発達の基本原理について体系的に理解しているかどうかが問われる科目
子どもの発達過程における心理や発達の特徴を理解しているかという点のほか、生活と遊びを通して学ぶ子どもの経験や学習の過程について、また、保育における発達援助や子どもの発達を巡る現代的課題に関しても出題される
7.子どもの保健
児童の心身の健康と安全に係る基本的知識と保育実践に係る児童の疾病とその予防及び事故防止と安全管理等についての理解が問われる科目
、児童の健康増進を図る保健活動の意義や保育における環境及び衛生管理並びに安全管理について理解しているかという点のほか、児童の身体面のみならず心の健康についての理解や母子保健対策、他職種との連携等に関しても出題される
8.子どもの食と栄養
児童の食生活や栄養に関する基本的知識と保育実践に係る食育の基本と内容についての理解が問われる科目
児童の健康な生活の基本としての食生活の意義や栄養の基本的概念や調理の基本、年齢や発達過程における食生活について理解しているかという点のほか、食に係る特別な配慮を有する児童への対応や食を通した保護者への支援、現代社会における食生活の課題に関しても出題される
9.保育実習理論
保育に関する教科全体の知識・技術を基礎とし、子どもの保育及び保護者への支援について総合的に理解し、実践する応用力を問われる科目
保育所、児童福祉施設の役割や機能について、また、保育士の職業倫理について具体的に理解しているかという点のほか、保育実践に係る計画(保育課程・指導計画)と実践(保育内容)及びその評価や児童福祉施設における児童の生活と援助活動に関しても出題される
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