【認定者インタビュー】「ブランクからの保育士復帰。病児保育の学びが自信につながった!」
2017.09.08
病児保育認定スペシャリストの遠田さんは現在保育園で保育士として勤務されています。
別のお仕事をされていた遠田さんは、保育の仕事に復帰する時に病児保育の資格を活かしたいと考えて受講を決めました。
病児保育を学ぶことでどんな変化があったのでしょうか、保育の現場で活かせる病児保育の学びとはどんなことでしょうか。
保育士再挑戦に向けてweb講座で病児保育を学び始めました
---資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください
短大卒業後5年保育士として勤務、その後別の仕事をしていました。しかし仕事と子育ての両立をする人が増えている最近の様子を見聞きするうちに、働きながら子育てする人たちを助けたいという気持ちが大きくなり、保育士に再挑戦したくなりました。
保育現場にブランクがあったので、まずこの資格を取得することで自信をつけるとともに、病児保育で学んだことを保育の現場で活かしたいと思って受講を始めました。資格取得後、3年前より保育士として保育園で勤務しています。
---仕事をされている中、web講座はどのようなスケジュールや時間で受講されていましたか
受講時は飲食店勤務で、朝家を出て終電で帰る日々でした。その代わりにランチ時間と夕方からの仕事の間の休憩時間が長かったので、その時間と休日を利用して受講しました。
病児保育の学びが保育現場で役にたつこと
---認定病児保育スペシャリストの資格取得までの学びの中で、現在保育園で仕事をしている時に役立っている事はありますか? 資格取得したことがプラスになっていることはありますか?
保育園では集団保育なので、感染予防の知識を得たことで感染拡大を未然に防ぐ行動が取れたり、親御さんの対応だったりと多くの場面で役立っています。
私は現在2歳児の担任をしていて、特に親御さんとの対応の時に学んだ知識が役にたっています。体調が怪しい時の登園受け入れや、電話対応に落ち着いて対応できるようになったと思います。
お熱はないけれどお子さんの様子がいつもと違っていたり、保育園へ預けてもいいかの判断だったり、病院へ行くタイミングだったりと特に初めてお子さんのお母さんなどは自分で判断や対応に迷う場合も多いです。そんな時に学んだ知識をもとにお話しすると納得して受け入れてくれる感じがします。
また、同僚の若い保育士たちが親御さんとの対応に困っていた時にアドバイスしたりすることもあります。例えば、登園許可証がないと保育できない病気について、ただ保育できないというだけではなくて、感染期間のことや他のお子さんへの感染について上手くお伝えすることで理解していただけたりするようで、親御さんとのコミュニケーションに苦手意識を持っている若い保育士の同僚から頼りにされます。
---認定試験では、ある設定で瞬時に判断し、どのように対応するかを試すような実技や口頭の問題などが出題されますが、実際受験していかがでしたか?
認定試験を受験するために、心肺蘇生や嘔吐処理などの手順を覚え、実際できるように練習しました。
保育園では特に嘔吐処理の場面で役に立っています。心肺蘇生や窒息の経験はまだしたことはないですが(したくはありませんが)、本で学んだり、ビデオだけ見たことがあるというよりも、試験前に手順を必死に覚えたり、実技試験での経験があると、いざそういった場面に遭遇した時、自然に身体が動いたり、心を落ち着かせて対応できるような気がします。
よりよい社会になるために、病児保育と保育園の連携が必要
---実際に病児保育について学び始めてから、気持ちや考えに変化はありましたか?
大きな変化はありませんが、働きながら子育てすることについて以前より考えるようになりました。働きながら子育てをする保護者の気持ちに寄り添い、子どもの最善の利益を考えながらも、バランスを見極めながら保護者支援を行うようにしています。
今までの保育園勤務で、年配の保育士の中には、まだ“病気の時は親が看るのがあたりまえ”と思っている人も多くいて、親御さんや若い保育士に対して言動に表れたりしているのを見聞きしたりすることがありました。
私はこの講座で、時代や社会が変化していることや、病児保育は子どもが病気の際にもよりよく生きることを助け、成長の過程に伴走することであるということを学んで、これから病児保育と保育園の連携があるとよりよい社会になっていくのではないかなと考えています。それには、保育士の病児保育に関する認識の変化が必要です。しかし、今保育園が増えている中で、なかなか保育士の教育まで手が回っていない現状を危惧しています。
---この資格は取得後も学び続けるために更新制となっています。それについてはどのように思われますか?
保育士の仕事をしていて、更新時期が近付くとなかなかハードなスケジュールにはなりますが、学び続けるということはとても大切だと感じています。
時を重ねると現場も変化していっているので、そういった部分でも旬の情報を学び続けることは必要だとも思います。私の場合は病児保育士として働いていないので、定期的にセミナー等に参加することで少しでも病児保育の情報や保育に関する知識を補えればと思い、参加を心掛けています。
---今まで参加されたセミナーで良かった内容や日々の保育現場でも参考になったセミナーはありますか?
6月にあった「発達の気になる子どもへの対応」のセミナーは、保育現場でのお子さんの対応に多くの示唆がありました。これからも病児保育だけでなく保育園でも参考になるセミナーの開催があったら参加したいです。
---これから病児保育を学んでみようと考えている方、これから認定病児保育スペシャリストを目指す人へ一言お願いします
専門性の高い資格ではありますが、様々な場所で応用が利き、得るものは多いと思います。即戦力として生かすこともできますし、子どもと関わる機会のある人ならどなたでも持っていて損はない資格だと思います。
---本日はありがとうございました
子どもは朝元気に保育園に通ってきても、保育中急に体調を崩すこともあります。お子さんの体調や病気のことで気軽に相談できる保育士は、仕事と子育ての両立を頑張っている親御さんにとって心強い味方です。
病児保育ではない通常の保育でも、今回の遠田さんのように病児保育で学んだ知識やスキルが活かせる場面が多くあります。これからも病児保育の現場だけではなく、お子さんに関わる多くの方々にこのweb講座で学んでいただけたらと思います。
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