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【突撃★隣の病児保育!】「認定病児保育スペシャリスト」高橋景子さんにインタビューしてきました!

2013.10.22

本日は、認定病児保育スペシャリスト第1号のお一人、高橋景子さんのインタビューをお届けします。

去る9月7日(土)に開催した第4回保育スキルアップ・オープンセミナーに参加されるとのことで、セミナー前に少しお時間をいただきました。病後児保育施設にお勤めになる傍ら資格を取得した後もセミナーに参加されるなど精力的に活動される高橋さん。どんなお話を伺うことができたのでしょうか。

 

「自分の子どもを育てたことがある」という経験はとても大切なもの

高橋景子さん画像

 

―――現在のお仕事をはじめてどれくらいになりますか?

いまの職場(病後児保育施設エンゼル高津)に勤めて3年になります。結婚・出産を経て少し間があって、こちらでお世話になることになりました。

 

―――エンゼル高津でお勤めになるようになった経緯を教えてください

子どもが小学校に上がるタイミングで保育の世界に戻りたいと考えておりまして。実は最初は病後児保育を行う施設だとは知らなかったんです(笑)人事の関係で病後児の方に異動になりました。(※エンゼル高津はすこやか高津保育園の中にある病後児保育施設です)

病児保育という概念自体はもともと知っていました。前の職場に勤めていたとき「ああ子どもが病気になったときはこういうところに預ければいいんだな」という程度ですけど。ただ当時から「病児保育の施設ってあまり見かけないなあ・・・」とも思っていました。

 

―――はじまりは思いがけず、という感じだったんですね(笑)そうするとはじめのころは戸惑いなどあったのではないでしょうか。

そうですね、でも病児保育って子育ての経験が活かせる部分が多いんです。子どもって結構病気になりますよね。私の子どももそうで、病気の子どもを抱えてバスに乗って大学病院に行くようなこともありました。それで、処方された薬のことなども自分で結構調べるようにしていました。当時得た知識がいまでも活かされることがあるんです。もちろん、薬などに関しては最新の情報を手に入れる必要がありますけど。

たとえば、私は父と同居しているんですけれど、父は一昔前の子育ての考え方の持ち主で。とにかく、子どもが調子が悪いときには食べさせれば元気になるんだ、みたいな。そうすると脂っこいものとかも食べさせてしまうんですよね、困ったことに(笑)

世のおじいちゃんには申し訳ありませんが、実際に母親として子どもを育てると、ものすごく大きなものが得られるんです。そういった意味で、「自分の子どもを育てたことがある」という経験はとても大切なものであると思うんです。

 

 

病児保育は「特別なもの」ではない

高橋景子さんインタビュー写真①_131008

 

―――子育てをした、そのことが大変大きな糧となるんですね。すると、健康な子どもの保育と病気の子どもの保育にはどういったところに違いがあるのでしょうか。

エンゼル高津は病後児のお預かりなので、回復期の子どもをお預かりしています。回復期ですから「遊びたい!」という気持ちが子どもの中に強くあるので、共通する部分も多くあります。

何が違うかと言えば、病状や年齢の異なる子どもを個々に見なくてはならないところです。毎日同じ子のお預かりではありませんが、病児保育の方が子どもに対する保育スタッフの数が多く、きめ細かく見ることができますし、見なくてはならないと思います。

 

―――なるほど。異なる部分もありながらも似たような部分もあると。

そうですね。でも、保育士の中でもまだ垣根はあって。やはり、病児保育は「通常の保育とは別物」という考え方があることは事実で、相容れない部分もあるようですね。

それは保護者の方にも同様のことが言えるんですよね。これはエンゼル高津に入ってから感じたことですが、病児保育に子どもを預けて働くとうことにまだ、根強くためらいの気持ちがあるのではないでしょうか。

病児保育に賛否両論があるのは分かります。ゆくゆくは子どもが病気のときに当たり前に親が休むことのできる社会が訪れることが理想ではあります。でも、それがすぐに達成されることはありません。なので病児・病後児保育は必要なんです。

さきほど、子育ての経験が病児保育に活かすことができると申し上げました。子どもができてまだ慣れていない親御さんにとって、病気のときにどうしたらいいか分からないと思うんですよね。何を食べさせてあげることが正しいかも分からない、そういった時に子どもを預けられる施設でありたいと思っています。

親御さんにとっても息抜きは必要です。保育士も看護師もいるのだから、安心して預けてほしいと思っています。病児保育の「資格」というものができて、親御さんたちの安心にも繋がると思っています。

今回の「認定病児保育スペシャリスト」資格講座の中でも学びましたが、子どもは、健康なときと病気のときとを行ったり来たりを繰り返して、免疫を獲得し、そして成長していきます。さきほども申し上げました通り、病児保育と健康児の保育とには共通している部分もあります。

病児保育を「特別なもの」と思わずに、これから保育士になろうと短大に通われている学生さんにも勉強していただきたいですし、保育園にも病児保育の知識を持った人がいることが当たり前になればいいと思っています。

高橋景子さんインタビュー写真③(130907)_131008

 

―――ありがとうございました。病児保育が当たり前な社会目指して、今後ともよろしくお願いします。

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