病児保育の遊び③
2017.03.16
こんにちは、JaSCA事務局スタッフのあけみです。
現在、病児のお子さんを預かる施設には病児・病後児保育施設と病後児保育施設の2種類あるのをご存知ですか?
病後児保育は、主に病気回復期のお子さんの保育をする施設です。病気回復期ともなると平常に近い状態のお子さんもいたりして、気持ちは遊びたい!でいっぱい。
でも、油断は禁物。体調に留意しながら、でもお子さんの気持ちを満足させて一日を楽しく過ごす方法。
急変期の対応とともに、病児保育ならではの場面です。
私が訪問型病児保育の現場にいた頃も、もうお熱も下がって良くなったけれど、保育園での一日はまだ心配。回復期のお子さん(特に大きいお子さん)の遊びたい気持ちをどう受け止め、満足させるかは大きなテーマでした。
そんな時のお助け遊びは。。。。「すごろく遊び」
年長さん~小学生のお子さんに『エルマーの冒険』(以前のスタッフブログでご紹介しました)の本を読んだ後、エルマーのぼうけんすごろくをお子さんと一緒に楽しみました。
本を読む前から、”この本を読んで、お昼ごはん食べて、お昼寝して起きたらすごろくしようね。お話をよーく聞いて、〇〇ちゃんがエルマーになったつもりでぼうけんしようね”とお話すると、子どもたちは、自分が主人公のエルマーになったつもりでお話を聞いてくれます。午後目覚めると開口一番”すごろくやろう!”なんていうお子さんも。
エルマーのぼうけんすごろくは、エルマーの形をした駒やサイコロやお道具カード等がついていますが、お子さんの年齢などを見て、できそうだったらサイコロ作り、駒を自分で作ったりなどに発展させることもあり、すごろくへの期待度が高まります。
実際始めると、二人の場合は、10分ぐらいで終わったりしますが、必ず”もう1回”が出ます。何度も自分の作ったサイコロを振って、駒を動かして、、、楽しんでいました。
すごろく遊びの発展版として、『〇〇ちゃんすごろく』作りがあります。
例えば、以前サンダーバードが好きなお子さんがいて、サンダーバード1号、2号、3号が出てきたり、秘密宇宙基地が出てきたりとお子さんの自由な発想で楽しいすごろくができあがったりします。
今まで面白いなと思ったすごろくで、あるお宅へ伺った時にお母さん作るすごろくがありました。
スタートは『自宅ー〇〇ちゃんのおうち』でゴールは『保育園』。その間に、郵便ポストがあったり、パン屋さんがあったり(火曜日お休みなので1回休み)、横断歩道があったり、時には〇〇ちゃんかぜをひいて2回休みなんてことも、お子さんとお母さんの毎日の通園・帰宅風景を想像して心がホンワカとなった記憶が蘇ります。
お子さんの好きなもの、身近なもので発展して楽しめるすごろく。
皆さんも一度遊んでみてはいかがですか。