いっぽんばしこちょこちょのはなし
2014.11.27
こんにちは、JaSCAスタッフのマイです。
今月、我が家の5歳児の通う保育園では保育参加がありました。
(保育を見る「保育参観」ではなく、親がママ先生・パパ先生として参加する「保育参加」です)
19人の年中さんたちと遊んでいる中で、ある女の子から
「ねぇ、笑うことして!」
と声をかけられました。
えぇ!?笑うこと…!?と思った時に頭をよぎったのが、家でいつもやっているくすぐり遊びでした。
くすぐり遊びの定番といえば‥!?
「じゃぁ手出して」と返し、女の子にやったのは「いっぽんばしこちょこちょ」
それも、第2回保育スキルアップセミナーや第6回保育スキルアップセミナーで紹介された、アレンジバージョンのもの。
見事、女の子は大喜び!
その様子を見た他の子たちも集まってきて、8人くらいの子どもに代わる代わるこちょこちょをしました。
(ひとりひとりアレンジやくすぐる場所を変えながら‥2~3周しました。疲れるー!)
いっぽんばしこちょこちょを知らない子
そんな中、「じゃぁママ先生にやってあげる」と私の手をとる子がいました。
(最初に「笑うことして!」と声をかけてきた子です。)
私の手を取って、もう片方の手を近づけてきて‥
「・・・・・・・なんだっけ?」
今何回も見てたのにド忘れしちゃったのかな(笑)と思いながら
「いっぽんばーしー♪」と歌ってあげると、指で一本橋を書くのではなく、いきなりこちょこちょ!
不意打ちで笑ってしまいましたが、どうやら、いっぽんばしこちょこちょを知らなかったようです。
みんな知っているくすぐり遊び‥と思っていたので、アレンジしたバージョンでやっていたのですが、「あー、失敗したなー、この子には階段以外も上るのが、いっぽんばしこちょこちょの当たり前になっちゃったかも‥」とちょっと後悔も。
いっぽんばしこちょこちょにはこんな効果も
ただのくすぐり遊び、だけどこのくすぐり遊びにはいろんな効果があります。
・ふれあい
手を取って、手のひら、腕から肩、そして体のいろんなところをくすぐる、という動きで、子どもとのスキンシップがとれます。
・期待すること
一度でもこの遊びをやったことのある子であれば、最後にはこちょこちょが来るぞ!という「期待をする」ということを覚えます。
そして、このアレンジバージョンでは、その期待を「裏切られて、さらに面白いことが起きる」という2段構えの「期待」をすることができます。
「楽しい」「嬉しい」「期待」「怖い」「面白い」などの様々な感情を感じられるようになります。
もしかしたら、大人のみなさんの中には「いっぽんばしこちょこちょなんて、古い遊びでしょ」と思っている方もいるかもしれません。
でも、このように、赤ちゃんも幼児も楽しめる素敵な遊びです。
ぜひ子どもたちと楽しんでもらえたら、と思います。
文責:マイ
関連キーワード: 病児保育の遊び, 発達の段階