【5歳児のギモン】ひなまつりにはどうして桃の花が必要なの?
2015.03.04
こんにちは、JaSCA事務局のマイです。
昨日はひなまつり、桃の節句の日でしたね。
保育園に飾られた雛飾りをみながら、我が家の5歳児からこんな質問をされました。
「ひな祭りにはどうして桃の花がひつようなの?ひなあられがあればいいじゃない」
さすが、花より団子といいますか…(笑)
でも確かに、桃の花ってどんな意味があるんでしょうか。
桃の花の意味
弥生時代以前に中国から日本に伝わった桃の花。
この桃の花には、厄払いや魔除け、長寿をもたらす力があると言われていたそうです。
ひな祭りの起源は、季節の節目や変わり目に災難や厄から身を守り、よりよい幕開けを願うための節句が始まりとされています。
ちょうどこの冬から春に切り替わる時期、咲き頃で厄払いや魔除けの力のある桃の花が用いられるようになったみたいですね。
じゃぁひなあられにも意味がある?
花より団子な5歳児が重要視しているひなあられ。
こちらにも意味があるんでしょうか。
ひなあられやひなおこしなど、ひな祭りのお菓子と言えば、ピンク・白・黄緑の3色が特徴です。
今は人工着色料が使われてしまっていることでしょうが、昔は自然の素材が使われていました。
ピンクは健康と桃の花を表し、クチナシが、
白は清浄と残雪を表し、ヒシの実が、
緑色は穢れを祓う若草を表すヨモギが練りこまれた餅を使って作られたひなあられは、
それぞれの色が持つエネルギーを一気に体に取り入れ、女の子がすこやかに成長するように、と意味が込められています。
また、黄色をふくめた4色の場合には、四季を表しているようです。
雛飾りにある木は何の木?
雛飾りは、昔貴族階級の女の子の間で行われていたおままごと遊びの人形が元となっています。
そのため雛飾りの人形たちは公家社会を表しています。
雛飾りには3人の仕丁(しちょう、宮廷の雑役)がいますが、その左右にある黄色い花とピンクの花のついた木。
このピンク色の木、雛飾りに馴染みのなかった男兄弟のみの家庭の人や、大人になってから雛飾りなんて見てない…という人は割と、「桃の木」だと思っている人も多いのです。
桃の節句ですから、気持ちは分かります(笑)
(以前、とあるクイズ番組でも出題されていました)
ためしに5歳児に「あの木、何の木かわかる?」と訊いてみると、雛飾りに近寄ってジーっと見た後「サクラ!」とご名答。
右近の橘、左近の桜ですね。
ちなみに…ちりとりを持った赤ら顔の仕丁。
怒り上戸で顔が赤いそうなんですが、私は子どもの頃酔っ払いなんだと思っていました(笑)
たぶん、ひな祭りの歌の「♪少しお酒を召されたか、赤いお顔の右大臣」のところとごっちゃになっていたんですね。
参照元:
ひな祭り文化普及協會
ひな祭り 親子で楽しむ桃の節句
ひな祭りの由来や意味!なぜ雛人形や桃の花を飾るのか?