くつしたさんバイバイの涙
2015.04.06
我が家の5歳児のお気に入りのくつした。
まだちょっとブカブカかな?のサイズの時に買ってから、長いこと履いていました。
色違いセットの、3組のくつした。
先日、そのうちの1足が穴が開いてしまい、もう古かったもんね…とくつしたにバイバイをしてゴミ箱に捨てました。
それから1週間後。
保育園で畑仕事があり、その日は残っていた2足のうちの1足を履いていました。
普段、そんなにくつしたをドロドロに汚すことはない5歳児ですが、さすがに畑仕事ではまっくろに。
残念ながらこの汚れはなかなか落ちません。
それでも気に入っているこのくつした。
「汚れてる~」と言いつつも、また保育園に履いていった日の夕方。
お迎えに行くと「ママ~、くつした穴あいちゃった…」と小さな穴を見せてしょんぼり顔の5歳児。
あぁ、これも穴あいちゃったんだね。
とりあえずこれ履いて帰って、また捨てないとね。
そして帰宅して脱いだくつしたを、当然のように洗濯カゴに入れる5歳児。
「くつした、穴あいちゃってもう履けないよね、お礼言ってお別れしようか」と声をかけると
洗濯カゴから出してきて
「●●(5歳児の名前)の足を守ってくれてありがとう、たくさんいっしょに遊んでくれてありがとう」
と抱きしめながら言い
「ママもお礼言って!」と促すので、5歳児ごとくつしたを抱きしめ、私もお礼を言い、そしてゴミ箱へ。
そのすぐ後、扉の陰で鼻をすする音が…
いまちょっと鼻炎気味だけど、これは違うなぁ…
「泣いてるの?」ときくと近寄ってきて、抱き着いて号泣。
1足目の時にはこんなそぶりは無かったので、ビックリ。
いっぱい履いたね。
たくさん遊んでくれたもんね。
畑でもまっくろになっていっしょにがんばったんだよね。
こんなに思い入れを持っていたのなら、捨てなければよかった。
自分で捨てさせるなんて、酷なことをさせてしまったのかな…とちょっと後悔。
反面、ものを大事にしてくれる気持ち、くつしたとの別れも悲しむ優しい気持ちに嬉しさも感じ、心打たれる出来事となりました。
最後の1足は、捨てないでとっておこう。
もしまだ同じくつしたのひとつ上のサイズが売っていたら、買ってあげようか。
と母は考えるのでした。