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パパやママの仕事を知っている?~5歳児の病児保育遊び~

2015.06.18

「子育てと仕事の両立が当然で、
 子どもが社会全体で
 幸福に育てられている日本社会」

これは日本病児保育協会(JaSCA)がビジョンとして掲げている1文です。

保護者が、子育てと仕事を両立する。
そのためには保育園が必要で、保育園に登園できない発熱時などには病児保育が必要で、そのためにJaSCAは病児保育の担い手を育てる「認定病児保育スペシャリスト」を運営しています。

―子育てと仕事の両立を支援する機関や制度が整っている。
はたしてそれだけで、子育てと仕事の両立が当然で、子どもが社会全体で幸福に育てられるのでしょうか。

子育てと仕事を両立している保護者の元で、子どもが幸福に過ごすためには
「子どもが、親が働くことや親の仕事を理解している」というのも必要なことなんじゃないかな、と私は思っています。
我が家の5歳児の場合、私がこの仕事を始めた当初から、機会があればオフィスに訪れたり、親子で参加できる社内イベントに参加したり、と「ママの仕事」に慣れ親しんできました。
難しい話も少し理解できるようになった4歳頃には、他のスタッフに「どんな仕事をしているのか」を尋ね、教えてもらうこともありました。
イベントで会った他のスタッフの子どもと友達になり、オフィスに出かける時には「今日は●●ちゃんいるかな?」と尋ねることも。
もともと病児保育を利用していたことも、ママの仕事を理解する一助にはなっていたのかな、とは思いますが、今では5歳児にとって、ママの仕事は身近なものとなっています。

SB150618

そんな5歳児が先日、久しぶりにオフィスを訪れた時、「熱性けいれん」についての話をしているところや動画をたまたま目にしていました。
その翌日の夜…
お気に入りのクマのぬいぐるみが5歳児のお布団に入っているのを見て
「どうしたの?おねつなの?」と声をかけ始めました。
そして「あしたはびょうじほいくしついこうか」と(笑)
病児保育室に電話をする真似をして
「くまのおとこのこなんですが、おねつなんです。あずかってくれますか?」と予約を取り始めました。
私がいつも病児保育の予約電話をしているのを覚えているようです。
私は病児保育室の人役になって、電話の応対をします。
「くまさんでもお預かりできますよ。お熱は何度ですか?」
「38どです」
「どんな様子ですか?」
「えーっと、ふるえていて、くちからアワがでていました」

(まさかの熱性けいれん!!!)

「病院は行きましたか?」
「さっきびょういんいって、もうだいじょうぶです」
「そうなんですね、良かったです。病気の名前は何ですか?」
「えーっと、インフルエンザです」
「インフルエンザですか?お熱がでて何日目ですか?」
「3にちめです」
「それならお預かりできますよ。他にはどんな症状がありますか?」
「さっきおゆうはんたべたんですけど、ちょっとしかたべませんでした」
「食欲が無いんですね」
「はい、なので、おひるごはんも、すこしにしてください」

(食事のリクエストも!!!)

「吐いたりはありませんか?」
「あ、さっきおゆうはんたべてはいちゃいました」
「インフルエンザで吐き気もあるんですね。じゃぁご飯はやさしいものにしておきますね」
「はい、やさしいものですこしにしてくださいね」

(そこがこだわりポイントなのね/笑)

「わかりました。では明日8時半にお待ちしてますね」

病児保育の予約ごっこはここで終わり、その後はぬいぐるみの看病をしながら眠りにつきました。
ママの仕事の「病児保育」を受け入れてくれていることが現れていて、びっくりしつつも嬉しい出来事でした。
最近は言わなくなってしまいましたが、一時よく言っていた「おおきくなったらしょうにかのせんせいになって、びょうじほいくやるの!」という夢を叶えてくれたらいいのになー、とこっそり願っています。





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