「風邪はいつもノドから・・・」という方は、ご注目!
2014.11.17
先日テレビ番組で、咳をした時に口の中から出ることがある「白い玉」についての街頭インタビューを見かけました。
この「白い玉」、直径3ミリ~5ミリほどの乳白色で、インタビューでは約3分の1が「白い玉を見たことがある」と回答していました。
私自身はこの「白い玉」を見たことがないのですが、このブログの中をご覧いただいている方の中に「白い玉」を見たことがある方はいらっしゃいますか?
この「白い玉」の正体、「ニオイ玉」といわれるものでした。
街頭インタビューの続きは、この「ニオイ玉」がノドの扁桃(へんとう)と関わりが深いこと、
さらに、いつもノドの痛みから体調不良を感じる私にとってドキッとさせられる内容でしたので、こちらでご紹介してみます。
感染症の原因でもある細菌がノドから体内に侵入しようとすると、扁桃で免疫細胞との戦いが始まります(いわゆる扁桃炎の状態)。
そして、戦いで死んだ細菌のかたまりがニオイ玉の正体でした。
数日で戦いが終わるのならよいのですが、細菌と免疫細胞の戦いが長期化すると(慢性扁桃炎)、
扁桃の免疫細胞が身体のあちこちにある他の免疫細胞に間違った指令を出してしまうのだそうです。
この間違った指令が全身にさまざまな病気を引き起こすということで、番組では腎臓病や深刻な肌荒れの事例が取り上げられていました。
こうした病気にかかった人には、「風邪はノドから始まる」という共通点が!!!
数多くある免疫細胞の中で、扁桃にある免疫細胞だけが間違った指令を出してしまうのは、
唯一扁桃だけが外に露出していて、常に細菌との戦いを強いられているから(疲れやすいのです)。
こうしたことがわかりはじめたのは、ここ10年ほどのことだそうで、ごく最近であることにも驚きました。
人間の身体はまだまだ未知なことが多いし、扁桃って頑張っているのですね。
ノドの扁桃が少しでも細菌との戦いを減らせるようにするためにも「うがいは大事」と、あらためて感じたお話でした。
▼今回のお話のネタ元はこちら
(今回は扁桃の役割のみのとりあげましたが、こちらでは慢性扁桃炎の予防なども紹介されています)
番組を見てからというもの、いつも以上に「手洗いとうがいは忘れずにねー」と自宅でしつこく強調している、JaSCA事務局スタッフ さえがお届けしました。
そろそろ冬の感染症シーズンが到来。私自身も「手洗いとうがい」、忘れないように気をつけます!
▼手洗いの大切さはこちらでも!
http://sickchild-care.jp/point/218/
▼マスクの本当の効果もご紹介しています!
http://sickchild-care.jp/reference/3869/
文責:さえ
関連キーワード: 咳エチケット