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【今シーズンのインフルエンザの流行状況~小学校の「ほけんだより」から~】

2015.03.05

SB150305

こんにちは、JaSCA事務局のさえです。
花粉症持ちの私にとってはやや憂鬱な日々が続いていますが、少しずつ、でも確実に春は 近づいてきていますね。

JaSCAでは感染症の流行状況をウォッチし、病児保育にとって必要な感染症情報を「病児保育のツボ」ページを中心に発信しています。
私も日頃から感染症に関する情報には注目するようにしていますが、先日娘の通う小学校で配布された「ほけんだより」にインフルエンザに感染した児童数が掲載されていました(数字は2月16日現在)。

 

今シーズン、インフルエンザの流行が早まったのは本当だった!

小学校の全児童数は571人。
11月から2月中旬までにインフルエンザに感染した児童は126人でした。
学校全体でみると、約2割(22.1%)の児童が今シーズンインフルエンザに感染したことになります。

これを月別にみると、11月⇒5人、12月⇒52人、1月⇒32人、2月⇒37人でした。
12月の1ヶ月間に感染した児童が、シーズン全体で感染した児童の4割を占めていました。
国立感染症研究所の発表では、今シーズンは例年より3週間流行開始が早まったと言われていますが、娘の通う小学校でも感染のピークは昨年12月であったことがわかりました。

 

学級閉鎖の基準は?

インフルエンザに感染した場合、感染した児童には「発症した後5日を経過し、かつ、 解熱後2日を経過するまで」の出席停止期間(学校保健法)が定められています。

では学級閉鎖の基準は?というと、法的な決まりはありません。
各自治体により異なっています。
クラスの児童数の内、一定数以上(1割、2割、3分の1までと幅があるようです)の児童が欠席した時点で学校長が担当医師の判断を元に決定することが多いようです。

さきほどご紹介した「ほけんだより」には、学年別の感染者数のデータもありました。
(※(  )の%は学年の総人数に対する構成比です。)

1年生 21人 (22.1%)
2年生 5人  (5.7%)
3年生 38人 (37.3%)
4年生 11人 (14.1%)
5年生 31人 (29.0%)
6年生 20人 (19.6%)

同じ小学校の中でも6%~37%まで、学年による差がずいぶん大きいなと感じました。
そして、娘の学年(3年生)では感染した児童が3分の1を超え、最も感染の多い学年であったことがわかりました。

3年生は3クラスあるのですが、今シーズンは12月に1クラス、2月はじめに別のもう1クラスが学級閉鎖になりました。
3年生では娘の1クラスだけが学級閉鎖にならずにすみましたが、それでも11月下旬から12 月にかけての2週間、毎日クラスの欠席者は5人~7人の間で推移していていました。
その頃、私は保育スキルアップ・オープンセミナーの開催直前でしたので、かなりヒヤヒヤな毎日を送っていたことを思い出します。

我が家では、セミナーや認定試験など私が絶対に仕事を休むことができない時の直前は、いつも以上にしつこく、子どもに「手洗い、うがいを忘れずにね!」と声かけをするようになります 。
こうしてデータでシーズンをふりかえってみると、あらためて「手洗い、うがい」のおかげで娘がインフルエンザに感染せずにすんだように思います。

ちなみに3年生のほかは、1年生と5年生で学級閉鎖がありました。
データから見る限りでは、学年ごとの感染児童数が2割を超えると学級閉鎖が近づくということでしょうか?

今回は娘の小学校1校だけのデータをご紹介しましたが、こうしたデータがもっと集まったら感染の傾向が実感をもって伝わっていいのになと思います。

▼今年度のインフルエンザ情報はこちら
インフルエンザの予防と対策【2014年度版】~話題の新ワクチンの情報も!

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