師走の師って誰のこと??
2014.12.02
こんにちは、スタッフのテツです。
2014年も残すところ1ヶ月を切りました。
1年の最後の月である12月のことを、師走(しわす)と言います。
確か、先生(師匠)もみんな忙しくて走り回るから師走と教わった気がしました。
でも、この「師」って本当のところは誰のことなんだろうと思い、いろいろ調べてみました。
するといくつかの諸説が出てきました。
・御師
お寺や神社で参拝客を案内する人が、対応に追われることから。
・お坊さん
年末になるとお坊さんが家に来てお経を上げる習慣があり、お坊さんがとても忙しくなることから。
・学校の先生
一般的な師走のイメージですね。
「師」は調べれば調べるほどいろいろな説が出てきて、誰のことだかわからなくなります。
面白かったのは、そもそも師が走るという意味ではないという説が有力であったこと。
「し・果す」
「果す」とは、終わるという意味です。
では、「し」とは四季や仕事のことを指し、それらが終わる1年の最後の月という意味合いでこのように呼ぶ。
しかし更に調べていくと、そもそも師走自体が当て字であったことというのがたどり着いた結論がこれでした。
日本書紀では「十有二月(しはす)」、万葉集には「十二月(しわす)」という表記があり、
十二月の数字を表記して単純に「しわす」と呼んでいたそうです。
師が走るという表記は後世の当て字というのが有力なようです。